
感話
Y.K.さん(4年生)の感話 ーオリエンテーションキャンプの感話ー
私のこれからの高校生活の中で、河井道先生について特に見習おうと思ったことが二つあります。一つは真の友だちがいること、もう一つは、心が素直で美しいことです。なぜこの二つを見習おうと思ったのか、それは自分にはこの二つが全く欠けていて、その上人生の中でとても大切だと思ったからです。河井先生の尊敬すべきことは他にもありますが、私にとって、今最も足りないことがこの二つだと思っているので、まずはこれらを身に付けたいと思いました。
一つ目に挙げた、真の友だちがいること。「わたしのランターン」の中で何回も、このような内容の記述が出てきて、とても印象に残っています。私のような浅い人生の中で、今すぐにこのような友だちができるとは思っていませんが、河井先生は相手が誰であっても、このような関係になる可能性があるように思えました。「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」という聖句の通り、まずは河井先生自身が相手に心を開いて接しているためだと思っています。私はこれが苦手です。自分では相手に心を開いているつもりでも、心の奥では常に、人間関係は面倒くさいと思っているのです。なぜそのように思ってしまうのか、そのような思いが消えないのか、ということは何度考えても未だに分かりません。河井先生のようにできない理由も、全然分かりません。ですからせめて、河井先生のようになりたいという心だけでも持って、高校生活を送ろうと思っています。
二つ目の心が素直で美しいこと。これは、一つ目のことにも通じているし、人として、あるに越したことはないと思います。残念ながら私は、このような心を持っていません。それどころか、ひねくれていて頑固で、人を否定してばかりいる醜い心を持っています。人前では良い顔をして笑っているけれど、それは自分が評価されたいだけの、計算された顔で、心の中では全く逆のことを思っていることがほとんどです。心はその人の価値観や言動、当然のことながら人柄まで全てを表すものなので、心を変えれば他のことも変わってくると思います。今の私の心のままでは、社会から大人と見なされる年齢になったときに、すべてが崩れてしまいます。河井先生のような心を持った女性になれるように、高校生の間に自分磨きをしたいと思っています。
今まで述べてきた二つに共通することは、信じられる何かがある、ということではないかと思います。一つ目は人間(友)、二つ目は目に見えないもの、神だと思います。私は今まで、神様などいない、と思ってきましたが、「わたしのランターン」で河井先生の生き方を学び、ほんの少しですが、目に見えないものを信じることも、悪くはないと思えるようになりました。信じられる何かがある人は、心がきれいで強いと思いました。自分の全てを認め、受け入れているからだと思います。高校生活を通して、強く優しい心を持った人になれるように、河井先生はもちろん、周りの人の良いところを見習って、日々を無駄にしないように大切に生きていきたいと思いました。