学校生活

Q&A

沿革・理念について

恵泉女学園は、いつ、どのようにしてできたのですか。
本学園創立者の河井道は、女学校卒業後、新渡戸稲造の勧めでアメリカのブリンマー大学に留学し、帰国後は津田英学塾(現在の津田塾大学)で教え、YWCA総幹事の仕事に力を注いでいました。しかし世界が戦争へ向かうにつれ、女性が世界情勢に関心を持つことの必要性を痛感。1929年、キリスト教信仰に基づき、自然を愛し、世界の平和をつくり出すために尽力する女性を育てたいという思いから本校を創設しました。「恵泉女学園」という校名には「誰も泉を作ることはできない、それは創造主からの賜物である。わたしの学校もその通りである。生命の源から湧きあがる恵みの賜物であらせたい。」という創立者の願いが込められています。
校章のデザインには、どのような意味があるのですか。
校章

校章に描かれているのは「乙女がひざまずき、地から湧き出てくる泉の水を汲んでいる情景」。「恵泉」という名前に込められた意味を意匠化したものです。1934年から現在に至るまで、この校章が生徒の胸を飾っています。デザインしたのは本校で美術の教鞭をとっていた本郷新です。当時23歳、まだ無名の彫刻家でした。第二次世界大戦後、戦没学生記念像「わだつみのこえ」などの話題作を次々に発表し、ヒューマニズムの彫刻家として世界的にも知られるようになり、現在でも広島の平和記念公園や札幌の大通公園など、日本各地にその作品が設置されています。本校2階のフェロシップホール前の廊下に飾られている彫刻「穹(おおぞら)」も本郷新の作品です。

学校生活について

学校の雰囲気はどのような感じですか。大人しい性格ですが大丈夫ですか。
大丈夫です。いろいろなタイプの生徒が入学してきます。本校は女子校ですが、生徒に「女子だから」「女子らしく」あることを求めません。個人の人格を尊重し、あくまで「一人の人間」として生徒に向き合います。生徒一人ひとりが互いの違いを認め合い、自分の個性を磨く環境では、ありのままの自分でいられる自由闊達な雰囲気や、「女子であること」に甘えない凛然とした気風が、自ずと生まれます。生徒はクラス、クラブ活動や課外活動、また豊富な行事などを通して、自分の居場所や友人を見つけていますし、女子だけの環境で責任ある役割を担い、リーダーシップが育まれます。
自由な学校と聞きましたが、校則は厳しくないのですか。
本校は生徒の自主性を大切にしていますが、生徒皆の学校生活を守るために必要な最低限のルールは設けています。13歳と18歳とでは心身の成長の程度も異なります。個々の発達段階に合ったきめ細かい指導をすることで生徒の判断力、自主・自立の精神、他者への敬意と思いやりの心を育てています。
「自由服」(制服がない)とのことですが生徒はどのような服装をしていますか。
本校では、創立当初から制服を定めていません。自分らしさを表現し、その時々の状況に相応しい服装を自分で選び取る力を養わせたいと考えているからです。しかし、何もかも自由というのではなく、ルールはあります。例えば、袖のある服を着ること、ズボンは十分丈であることなどです。華美でない清潔な服装に、校章を付けて通学するよう指導しています。
いままでキリスト教とは縁がなかったのですが、大丈夫ですか。
入学後、毎朝の礼拝や聖書の授業を通して、キリスト教精神に少しずつ触れていきますので大丈夫です。ご家庭の宗教は問いませんが、本校のキリスト教に基づく教育方針をご理解いただき、賛同していただくことを入学の条件としています。
通学にかかる時間や居住している地域などに制限はありますか。
特に制限は設けていません。保護者のもとから通えれば問題はありません。生徒の76%が東京都在住、21%が神奈川県在住、3%が千葉県、埼玉県在住です。通学所要時間は、60〜90分程度という生徒が約80%です。
自転車通学はできますか。
体力面、安全面、駐輪スペース(約80台分)を考慮し、高校生のみ、自転車での通学時間が30分程度までを条件に許可しています。希望者多数の場合は、本校から1km以内に住んでいる生徒に対しては抽選を行うことがあります。また、自転車通学許可者には「自転車保険加入」のうえ、自転車講習会出席を義務づけています。
いじめはありますか。どのような対処をしていますか。
いろいろな個性の生徒がいますから、小さなすれ違いが人間関係のトラブルに発展してしまうことがないわけではありません。万一そのような兆候が少しでも見られた場合、教員は当事者の話をしっかり聞いた上で、より良い解決方法を考えます。生徒同士で解決できないような場合にはクラス担任、学年代表、生徒指導担当の教員、カウンセラーなどが一丸となり、ご家庭とも連絡を取り合って対応します。また、日頃から礼拝などを通して、一人ひとりが皆かけがえのない存在であること、他者の人格を傷つける行為は決して許されないことを教えています。
いじめ防止基本方針はこちらをご覧ください。
昼食はお弁当ですか。
基本的にお弁当の持参をお願いしていますが、校内のカフェテリアで食事をしたり、軽食を買ったりすることもできます。2年生の1学期までは、友人づくりのため全員教室で食事をすることになっています。
クラブ・課外活動について教えてください。
1年生では約80%、在校生全体では60〜70%がクラブに加入しており、精力的に活動しています。クラブの数は運動系が10、文化系が11で合計21です。中高合同で活動するクラブもあれば、中学生と高校生に分かれて活動するクラブもあります。各クラブとも平日週2〜4日の割合で放課後に活動しており、月に2回程度土曜日にも活動があります(平日のみ活動するクラブもあります)。また、活動形態はクラブと同じですが、専門家がついて指導を行う課外活動もあります。クラブとのかけもちも可能ですが、練習日が重なった時には、課外活動が優先になります。在校生の約15%が参加しています。
携帯電話を持っていくことはできますか。
家庭からの届け出制を採っており、校内では電源を切ってロッカーの中にしまっておく等のきまりがあります。また、携帯電話によるトラブルに巻き込まれないように講習会を実施し、「恵泉生ケータイ・スマホ5つの約束」に基づいて使用方法の指導をしています。

【恵泉生ケータイ・スマホ5つの約束】

①個人情報、悪口は書き込みません。
(名前、学校名、住所、写真、メールアドレス、アカウント、パスワードなど個人の特定につながる情報や、友達を傷つける内容を絶対に書いてはいけません。)

②チェーンメールを回しません。

③夜9時以降のやりとりはしません。

④歩き(自転車)スマホはしません。

⑤必要な時は、保護者に見られても構いません。

安全対策について

日常の安全、防災対策はどのようになっていますか。
校門脇に守衛が待機し、来校者チェックをしています。登下校の時間帯は守衛が校門に立ち、生徒の安全を見守っています。校舎は震度6強にも耐えうる耐震構造の建物です。窓ガラスは高強度で、万一割れても粒状に砕け、怪我をしないような製品を用いています。他にも緊急地震速報機の設置、家具類の転倒防止対策など、生徒の安全には十分に配慮し、定期的に防災訓練も行っています。また、生徒の個人情報の扱いには法令に則り細心の注意を払っています。
地震発生時にはどのように対処していますか。
生徒が学校に居る場合は、生徒がひとりで帰宅・在宅することがないよう、家庭と連絡を取り、保護者のお迎えがあるまで学校で保護します。また、登下校中に大きな地震が起きて、電車・バスが止まり、学校や自宅にたどり着けなくなった場合、近くにある東京・神奈川の私立小・中・高(男子校を除く)に避難することができます。その地図などが掲載されている「災害対応マニュアル帰宅支援マップ」を生徒一人ひとりに配布しています。
非常時のための備蓄はどのようになっていますか。
3日分の非常用食糧と飲料水・カイロ・毛布・アルミブランケット・マット・ヘルメット・マスクは、全校生徒・全教職員の人数分を用意しています。その他、発電機・仮設トイレ・使い捨てトイレ・懐中電灯・ランタン等の生活用品も用意し、適宜点検・入れ替えをしています。
災害時の連絡方法について教えてください。
自然災害(台風、大雪、地震など)の際は、「Classi(クラッシー)」による緊急連絡システムで連絡します。保護者が登録したメールアドレス(スマートフォン・PC)に緊急連絡をするシステムで、情報が正確・迅速・公平に伝達されます。

学習指導

上級学年の授業を先取りして行うことはありますか。
教科によっては、高等学校の内容の一部を中学校で学ぶことがあります。中高一貫校のため、学習内容の先取りが可能ですが、やみくもに先を急ぐ授業はしていません。生徒の発達段階に応じて、効果があると判断したものに関して取り入れています。高校の科目である「情報の科学」は3年生で履修しています。また、5年生までに受験に必要な科目のほとんどを履修するため、6年生では演習科目を中心に受験準備をすることができます。
面倒見の良い学校だと聞きましたが生徒に、どのような対応をしていますか。
何でも先回りをして手取り足取り指導することが、必ずしも生徒の成長に良いとは限らないと考えています。時には失敗から学ばせることで、生徒の自立を促すこともあります。試行錯誤を繰り返しながら成長していく生徒に、教員は時間をかけて丁寧に対応しています。生徒のノートに添削指導をする教員や、生徒の質問に答える教員の姿が、いつもあちらこちらで見られます。
塾に行かなくても大丈夫ですか。
1年生から予習、復習にしっかり取り組む学習習慣を身につけるよう指導しています。学習内容の定着を図るために各教科とも頻繁に課題を出したり、小テストを実施したりしています。学校の勉強にしっかり取り組むことで、必要な学力は十分身につきます。
学習についていけなかった時、どのような指導をしていますか。
生徒一人ひとりの事情を考慮して、教科担当者が課題を与えたり、補習授業を行うなど個別にフォローしています。数学では本校卒業の現役大学生による放課後のチューター制度があります。年度末には進路が内定した6年生による短期チューター制度もあります。

学費などの費用について

学費はどのくらいかかりますか。
初年度納入金は2020年度の場合、入学金、授業料、施設設備費、行事・教材等積立金などで1,044,000円です。その他体育着や上ばき代などの諸費用を含めると、およそ1,080,000円です。2年次からは年間で総額750,000円が必要となります。全員参加行事に関する費用は行事・教材等積立金より支出しますので、その都度集めることはありません。(有志参加行事は別途集金します。)学費は毎月(2〜3月は一括)の口座引き落としです。また、中学校から高等学校へ進学する際には、入学金(2019年度実績 170,000円)が必要です。
学費支援や奨学金の制度はありますか。
家庭での経済的困難が生じ、途中で学費の支払いができなくなった場合には、学園の奨学金制度(貸与・給付)があります。また、日本学生支援機構などの奨学金・補助金についてもお知らせしています。また、成績優秀者に留学の費用を支援する制度もあります。

保護者サポート

PTA活動は盛んですか。
本校では学園全体(大学・大学院を含む)の保護者と教職員の集まりを「恵泉会」と呼んでいます。学園の発展を支援しながら、互いの親睦を深めることが目的で保護者の皆様は、入学と同時に必ず「恵泉会」に入会していただきます。毎年各クラスから2〜3名の委員を選出し、家事や仕事の合間など、無理のない範囲での協力をお願いしています。聖書研究会や講演会、花の寄せ植えやリース作りの講習会など、様々な有志参加行事もあります。
保護者会は年に何回ありますか。
「恵泉会」総会が年に1回、学年やクラスによる保護者会が1学期に2回、2学期に1~2回あります。その他、夏期休暇中にクラス担任との個人面談があります。また、クラブの保護者会を行う場合もあります。
保護者の転勤に伴って転出・退学した場合、再び恵泉女学園に戻ることはできますか。
本校で1年生の1学期終了まで教育を受けた生徒が転学し、その後再入学を希望する場合には、欠員がなくても復学を前提として試験と面接を行います。5年生の8月1日復学が受入の最終期限となります。