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校長ブログ

第4回サイエンスデー

2025/03/09

今年で4回目を迎えたサイエンスデーは、中学生のうちから理数系の学びに興味と関心を拡げることを目的として開催されています。先週3月7日に、昨年度に引き続き高大連携でお世話になっている東京理科大学から、創域理工学部・生命生物科学科 准教授の萩原 明(はぎわら あかり)先生をお迎えして、「脳と神経とシナプス伝達」という題でお話を伺いました。萩原先生は生物の「脳神経科学」という分野について、簡単なクイズを用意して生徒の理解が進むように工夫してくださいました。また、ホールに着席した生徒達が横一列になって手をつなぎ、スタートの合図で列の右端の人から左端の人まで何秒で「隣の人の手を握る」という信号が伝わるか計測する実験もしました。左端の人がかかった時間をストップウォッチで計測し、一列の人数で割り算すると、何と0.2~ 0.3秒で右手からの信号が脳を経由して左手に伝えられることがわかりました。光学顕微鏡で脳切片のプレパラートを観察してみると、無数の神経細胞を確認することもできました。生物の脳の仕組みを研究することで、アルツハイマー型の認知症やうつ病など、人間の様々な病気の治療法開発にもつながると教えてくださいました。萩原先生のところには放課後熱心に質問に伺う生徒の姿も見られ、将来の研究者誕生が今から楽しみになりました。