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校長ブログ

Christmas Colors

2022/12/13

恵泉では、来週21日のクリスマス礼拝と2年生のクリスマス祝会、22日の有志によるクリスマス訪問など、様々な活動を通して救い主イエス様の誕生を共にお祝いする準備をしています。園芸の授業では礼拝の行われるフェロシップホールの装飾をつくり、礼拝後に訪問する施設にプレゼントします。装飾をつくる際には、それぞれの材料とその色が示す意味を学びます。ヒイラギなど常緑樹の緑は、常に変わらない神様の愛を、赤い木の実は十字架で流されたイエス様の血汐を、金や銀の飾りは王としての栄光を象徴するものです。また、アドヴェント(待降節)クランツのろうそくも、高貴な方が苦しみを担われたことを表す紫色から、礼拝当日は愛と喜び、希望の色である赤色のろうそくに代わります。毎朝の礼拝の中で、イエス様を心に迎える喜びの時を過ごしています。

今年児童文学者・翻訳家の松岡 享子さん、『ぐりとぐら』で有名な絵本作家山脇 百合子さん、福音館書店の創始者でいらした松居 直さんが天に召されました。以前我が子の保育園時代に、松岡さんの書かれた「サンタクロースの部屋」という文章を目にしたことがあります。子どもたちがクリスマスの時期にサンタクロースを心待ちにする心備えをするのは、目には見えないものを信じ、期待する心の部屋をつくることです、という趣旨の文章だったと記憶しています。私達も幼い子どもたちのように素直に、 目に見えない神様の独り子であるイエス様を心の部屋にお迎えする準備をしていきたいと思います。

学校説明会にいらしてくださった皆様に、生徒達が育てたお花の苗をお持ち帰りいただくことがあります。恵泉の園芸は、花芽をつけた苗を仕入れて季節ごとに植え替える即席な手法は取っていません。小さな種を土に蒔き、発芽した苗が数カ月先に花を咲かせることを待ち望む、手間と忍耐を要する分だけ希望に溢れる園芸です。生徒達のそれぞれの成長を待つ恵泉教育を象徴するものでもあります。恵泉生の育てた苗が皆様のご家庭でも喜びの花を咲かせる日を期待し、お祈りしています。心豊かなクリスマスをお迎えください。