校長ブログ
6年生 修養会
2022/09/06
この夏は、コロナ禍で実施が延期されていた3年生のファームワーク(8/22~26)に続いて、2年生のファームワーク(8/29~9/2)と6年生の修養会(8/31~9/2)を、清里の清泉寮と自然学校を2週間にわたって貸し切り状態で利用させていただき、宿泊実施することができました。特に6年生の修養会は、創立以来卒業を控えた最終学年で行われ、受験生としての日常から3日間切り離されて、恵泉で過ごしてきた自身の歩みを振り返り、共に成長してきた仲間と語り合い、これから進むべき道について真剣に思索する時をもちます。
この修養会を充実させようと自立した修養会委員のメンバーによる、4月からの協議で決定された今年のテーマは「蕾」(つぼみ)。このテーマ「蕾」は、将来個性豊かな花を咲かせるために、その志と希望を大切に包み込んで春を待つ一人ひとりの6年生の姿と重なります。コロナ禍と共に高校生活3年間を過ごしてきた6年生達は、その時々にできることを模索し、現実を受け止め、感謝することを学んできた学年です。全体にとても素直で温かく、優しさに満ちた学年の雰囲気に、引率する私たち教員も自然と心和む思いがしました。
受験生の夏は、脇目も振らずに希望の進路に向かって突き進むべき時でしょう。しかし、決して揺るがない真理である神様の前で、自身の決意がどのように与えられ、どちらの方向に進もうとしているのかを、もう一度立ち止まって見定めるこの修養会の時が、一度きりの人生を豊かに生きるための掛け替えのない時となることと信じています。
「どのようにして、若者は歩む道を清めるべきでしょうか。 あなたの御言葉どおりに道を保つことです。」詩編119:9