校長ブログ
恵みの歌声
9月16日に3年ぶりに、府中の森芸術劇場どりーむホールにて、1年生の合唱発表会と2~4年生の合唱コンクールを実施することができました。コロナ前は1年生は学年合唱を行っていましたが、未だ舞台上で歌える人数に制限があるため、今年はクラスごとに讃美歌と自由曲の発表会を行うことになりました。1年生は初めての大きな舞台で緊張しながらも、澄み切った若々しい歌声を聴かせてくれました。その姿に、聴く私達にも自然と笑みがこぼれます。
午後には2~4年生の合唱コンクールで、課題曲は詩編23篇を歌った「主こそはわが羊飼い」。16クラスが同じように歌っても、その表現にはクラスごとの個性が現れます。1学期にクラスの中から指揮者1名、伴奏者2名を選び、自由曲を決めて練習をしてきました。全員マスクをしたまま、教室では14分歌うたびに換気をするなど、制約の中での日々が続きましたが、当日の各クラスの発表は素晴らしく、審査員の先生方から「学内コンクールの域を超えている」とのお褒めの言葉をいただきました。それぞれのクラスが選んだ自由曲の歌詞には、コロナ禍の不自由な日々を乗り越えて前進しようとする若いエネルギーと、仲間とつながる温かな思いが込められ、聴く私も胸が熱くなりました。
各クラスの発表の後には、審査員3名の先生方によるミニコンサートがあり、バロックからオペレッタまで豊かな歌唱に会場が包まれました。ソプラノ歌手である小林 恵さんは恵泉の卒業生で、大学で史学を学ばれた後、声楽家へと転身されました。在校中に聖歌隊とオペレッタクラブで活動されていたことが、現在のお姿の原点となっているのでしょう。小林さんも「主こそはわが羊飼い」を歌った思い出を懐かしく話されていました。
「主に従う人よ、主によって喜び歌え。主を賛美することは正しい人にふさわしい。」詩編33:1 主を賛美することは恵泉生にふさわしい!