校長ブログ
秋の深まり
2020/10/04
朝夕の風が心地よく、秋の深まりを感じます。日脚も随分短くなってきました。先日学校から帰宅する折、「中秋の名月」とも呼ばれる満月が夜空に美しく輝いて見えました。旧暦の8月15日の満月は古来から名月として古歌にも詠まれ、人々は月を眺めて楽しんだようです。
今年度は新型コロナの影響で、毎年9月に行われていた合唱コンクールが実施できませんでした。私も恵泉の中学高校時代に皆で歌ったハイドン作曲の「天は御神の栄光を語り」のメロディがすぐに思い浮かびます。この曲は旧約聖書の詩編19篇から歌詞がとられ、天地を創造された神様の御業を讃える荘厳な旋律が印象的です。私達が太陽、月、星を眺め、草花の移ろいを目にする時、人間が大きな神様の計画の中のちっぽけな存在として、しかし確実に今この時に命を与えら生かされていることを実感します。
明日から2学期の第1中間試験があり、最終日には4年生に向けてのキャリアガイダンスとして、それぞれ仕事の第一線で活躍する3名の卒業生からお話を伺います。また、5年生は各自の大学での学びを視野に入れ、関心のある学問領域について直接大学の先生方から講義を受けます。日々の学びに集中した後、少し先の将来を思い描きながら、自分たちの世界を少しずつ広げていきましょう。そして、自然界と同様に、私達の学びも深みを増していきたいものです。