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2019年度 2学期始業礼拝(1年、3〜6年)

2019/08/28

                 

聖書 マタイによる福音書21:33〜46
暗誦聖句 交読文28 詩119篇    おのが道を直(なお)くして、主の律法(おきて)を歩む者は幸いなり。
讃美歌 352
お話  捨てられた要石
讃美歌 546
祈り

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 夏休みが終わりました。夏休みはどうでしたか。たくさんの経験をしましたか。もう少し休みたかった人もいるでしょうし、2学期が早く始まってほしいという人もいたでしょう。学園のウェブサイトに、みんなの参加した行事の報告が載っていて、一緒に体験した気持ちになっていました。生徒の数だけ、1200種類の夏休みがありました。
私は、仕事で北海道に行ったのが印象に残っています。台風10号の動きを気にしながら、8月15日、羽田から北海道に向かいました。今年の8月15日は、74回目の終戦記念日でした。
 たまたま、飛行機の主翼がよく見える窓際の席だったので、離陸の時のフラップ(稼働翼)の動きがよくわかり、イヤホンで音楽を聴きながら翼ばかり見ていました。そのときは、ヘンデルの「水上の音楽」が流れていました。飛行機の上で水上の音楽という、面白い組み合わせに、思わず笑ってしまいましたが、なぜかその時、私は父のことをふと思い出しました。生きていれば、今年101歳ですが18年ほど前に癌でなくなりました。
 父が23歳の時、日本は太平洋戦争に突入し、赤紙という召集令状が父に来ました。新潟県の田舎に住んでいても、地元の人々の振る日の丸の小旗に背中を押されるように、磐越西線の津川という駅から列車に乗り込みました。父の祖母は、孫の出征を知って、悲しさで床に臥せてしまいました。その後、父と二度と会うことができずに、亡くなりました。父は、陸軍の通信兵として満州と台湾に駐在しました。台湾に移動するときに、船がないため、「吞竜(どんりゅう)」という重爆撃機に乗りました。重爆撃機というのは、爆弾を1トン積み、護衛の戦闘機が不必要な、防衛装備が強化されたものです。そんな話を急に思い出したのです。終戦記念日に、爆撃機でもなく、戦闘機でもなく、普通の旅客機に乗って、戦争のない空の上を音楽を聴きながら北海道に向け飛んでいる、そんな、今日の日の平和を神様に感謝しました。下手な短歌を作りました。

四半世紀 三つ重ねた 空を飛ぶ 戦闘機でも 爆撃機でもなく

 さて、今日の聖書箇所です。
 イエス様は、自分たちこそ正しいという考えにかたくななユダヤ人の指導者である祭司長や民に長老たちに、もう一つのたとえを話されました。それが33節です。「ぶどう園と農夫」のたとえです。たとえですから、言い換えがあります。農場主は、神様を表しています。そして、農夫は、ユダヤ人の指導者たちです。収穫の時に農場主から遣わされたしもべは、預言者たちです。農場主が送った息子は、救い主であるイエス様の事です。ユダヤ人の指導者たちは、神様が遣わした預言者たちを迫害し、その言葉に耳を傾けませんでした。イエス様は、ユダヤ人の指導者たちに殺されることもこの箇所で暗示しています。
 イエス様は、農場の主人は、農夫たちをどうするかと、質問します。すると彼らは、「その悪人どもをひどい目に遭わせて殺し、ぶどう園は、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに貸すにちがいない。」と答えます。自分たちのことを「悪人ども」と言っています。客観的になるとわかる事柄も、かたくなになると気が付かないのです。 
 このたとえは、ユダヤ人たちが神様からの良い知らせを拒んだため、良い知らせは、別の農夫たち、すなわち、異邦人に伝えられるということを意味します。
 さらに、42節からは、詩篇118篇22,23節からの引用です。家を建てる者は、ユダヤ人たちの指導者です。彼らの捨てた石は、イエス・キリストです。このイエス・キリストを要石として、神の国という新しい家が建つのです。
 このたとえ「ぶどう園と農夫」の通り、良い知らせは、日本人の私たちにまで及んでいます。河井先生がイエス・キリストを信じ、恵泉を創立し、恵泉が90年間の歴史を迎えられることは、異邦人の上に流れた神様の恵みです。43節「だから、言っておくが、神の国はあなたたちから取り上げられ、それにふさわしい実を結ぶ民族に与えられる。」
 イエス・キリストを土台とした目に見えない神の国は、礼拝する人々の上に霊的な建物となってがとなって築き上げられるのです。私たちは、目に見えるものに目を奪われ勝ちですが、目に見えないけれでも、確かに存在する霊的な建物にこそ心の目を向ける必要があります。恵泉では、今年の11月2日に、創立90周年の記念式典が行われます。見えない神の国の建物でもある恵泉女学園があることにも、意識したいと思います。
 そのほかに、2学期は様々行事があります。今日から2年生の半分は、ファームワークに出発しました。明日から6年生は、修養会が行われます。来月は5年生の見学旅行、1から4年生の合唱コンクールがあります。そして、1200種類の2学期があります。ユダヤ人の指導者たちは、自分たちこそ正しい人間だと、思い続けていました。しかし、私たちは、自分の間違いに気が付いたときに、立ち止まって悔い改める事ができます。悔い改める祈りによって、イエス・キリストに赦され、新たにされます。新しい自分になれます。自分の参加する様々な行事を通して、自分の立場を振り替えりつつ、お互いに仕える者となり、神様の御栄光が現れる学園にしていきましょう