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校長ブログ

留学生の訪問

2014/05/26

 約束の10時に二人は現れました。二つの国際交流団体による交換留学生、オーストラリアからきたエリカさん(AFS)と、デンマークから来たエマさん(YFU)です。彼女たちのたどたどしい日本語と英語を使っての会話に話が弾みました。
  校長室には、20巻にもなるデンマーク出身の哲学者キルケゴールの著作集があります。彼の写真とデンマーク語で書かれている著書の表紙を紹介するとエマは目を輝かせていました。彼女も読んだことがあるそうです。同国人の偉人にここで会えることが驚きだったようです。留学生のためのカリキュラムでは、茶道を気に入っているということでした。
 エリカさんは、南オーストラリアのアデレードに住んでいます。アデレードは、貴婦人の街と呼ばれるほど美しい街並みが印象的です。私は2006年の夏、恵泉と姉妹校関係のあるキリスト教主義女子校との交流で、生徒を引率して滞在しました。公園や通りの懐かしい名前まで、話しに飛び出して、一気に打ち解けることができました。彼女は、園芸と美術が好きだそうです。
 中間試験では、日本語と漢字の試験を受けました。彼女たちは、留学が終わる頃になると原稿用紙で感話を書くことができるようになります。若い人達の潜在的な力は、計り知れません。もうすでにクラブにも入り、恵泉生と楽しい交わりが出来ていることが嬉しいです。国際化とは、大上段に構えることではなく、日常の教育活動の延長上にあるものだということが分かります。