校長ブログ
小川のカニ
2014/05/22
生徒の花壇に咲くカリフォルニア・ポピー
今日(5月21日)から1学期の中間試験が始まりました。一週間位前から数学科準備室前のメディアスペースは、質問に来る生徒達で大賑わいでした。生徒の真剣さとけなげさを感じて、この二日間他の先生方と共に、生徒の質問に対応させていただきました。中1の魔方陣の問題から高3数学Ⅲの極限の問題まで、多くの生徒が聞きに来て、久しぶりに楽しい時間を過ごしました。他の教科もあるというのに数学に時間を割いてくれるのは、数学の教師としては個人的にとてもうれしいことでした。
礼拝でのパイプオルガンによる奏楽を私は毎日楽しみにしています。今朝の礼拝での後奏も心に響きました。清冽なせせらぎのほとりに静かにたたずんでいるような、心地よい音楽でした。今朝の奏楽者、オルガニストの鷺先生に曲のことをお聞きしたら、ヨハン・セバスチャン・バッハのお弟子さんのヨハン・ルートヴィヒ・クレーブスによる「私のイエスから私は離れません」という曲でした。クレーブスという言葉は「カニ(蟹)」という意味があり、小川(バッハは「小川」という意味がある)に住むカニということで有名な演奏家・作曲家であったことも知りました。
小川でないとカニは生息できないように、学校という小川の流れの中で、私も生徒に教えることなしでは生息できない生き物なのかもしれない、と思いました。
生徒たちは、後奏を聞きながら礼拝を終えてホールから退場していきました。きっと、ベストを尽くして、試験に臨んでくれることでしょう。