卒業生の声
I.U.さん
サッカーに熱中しているI.U.さんから「看護師になりたい」という話を初めて聞いたときは少し驚きましたが、授業を通じた出会いから確固たる目標を持つようになったそうです。後期日程に向けて2月には小論文を毎日1本書き、提出する熱心さに感心し、上達していく彼女の文章を読むのが教員として楽しみでもありました。
恵泉に入学を決めた理由
楽しく活動する雰囲気のサッカークラブに入部したいと思ったことと、明るくきれいで自然が多い校舎と在校生の温かい雰囲気を感じ、とても落ち着いたことです。また、主体性を求め、個性を尊重する校風が自分に合っていると思ったからです。
恵泉での6年間
中学3年生の時に国際交流の行事であるエンパワーメントプログラムに参加し、様々な国の留学生とのアクティビティやディスカッションを通じて、英語力や多様性、失敗を恐れないことなどを学びました。また、中学1年生から5年間サッカークラブに所属し、毎年のリーグ戦のために日々練習に励んでいました。高校2年生では副部長とキャプテンを務め、お互いの信頼感を高めるためにクラブ内での対話を大切にしました。意見の衝突が起こることもありましたが、そんなときでも相手の意見に耳を傾けることで良い方向に向かうことができるということを学びました。
進学先、今後の学びについて
聖路加国際大学看護学部に進学します。中学3年生の時に学校の授業内で、医療提供だけではなく、農地の再生に取り組んだ中村哲医師の生き方に強く感銘を受け、看護職として日常生活から人々の生活を改善できることがあることに気付きました。将来の夢は、保健師として発展途上国での公衆衛生問題の解決や母子保健に貢献することです。英語力を養うこと、海外研修を通して日本以外の国の医療体制を知ること、看護学以外の学問も貪欲に学んだり、部活やサークルなどを通して様々な人と交流したりして視野を広げることを大切にしていこうと考えています。
大学入試を終えて
同学年の生徒の感話を聞くことで、自分自身の視点とは異なる様々な視点からの意見を多く知ることができ、視野が広がりました。授業や礼拝などで海外関連の映像を観たり、話を聞いたりする機会が多く、世界の貧困や差別、戦争などに苦しむ遠い地の人々に目を向ける機会となりました。高校2年生以降は、年に数回、担任の先生が進路についての面談をして下さり、親身になって相談に乗って下さいました。なぜ自分は志望大学に行きたいのか、なぜ自分は看護職に就きたいのか、自分自身が心から納得できるまで考えさせてくれた機会であったおかげで、将来への意志を強く固めることができました。また、小論対策指導や面接練習など、大学入試のための手厚いサポートがあり、とても助かりました。
恵泉への入学を検討している小学生に対してひとこと
恵泉の特に好きなところは、個性を大切にしてくれ一人一人が自分らしくいられるところです。多数派にいなくてはならないと考えていた私の考え方を変えてくれ、自分を肯定させてくれる環境でした。そして、入学前に、温かい雰囲気の校舎と心優しい在校生に強く惹かれたあの感覚は間違っていなかった、入学して良かったと強く感じています。