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卒業生の今

S.T.

日常を大切に学業に励む
takeda

  • 2007年度卒
  • 国際基督教大学
    教養学部
    アーツ・サイエンス学科
    比較教育・言語教育専攻4年
    (2012年3月現在)

真理の追究 ~本当の学びとは~

 
すべてが整えられていた、温室のような環境である恵泉から一歩外に出れば、私にとってそこは混乱に満ち溢れた世界でした。高校まで真実だと信じて疑わなかった事柄は、大学の学問的な視点からみると、様々な理解の仕方や解釈の仕方があり、私にとって何が真実であるのか分からなくなることもありました。また、社会経験を通して、成果と効率を追求し、本質的に重要な事柄から目を背け、とりあえず「適当に」ごまかす、といったような、そんな社会の一端をも目にしました。そのような混乱の中にあって、尚一層私自身に突きつけられた問題は、「私にとっての真理は一体何なのか」という問いでした。この混乱の世にあって、私はどう生きるのか。
 その時、いつも私が「立ち返る」場所は、神様の前でした。それは恵泉の毎朝の礼拝の中で神の御前に召し出されることによって培われた経験です。人間社会において横の関係性を最優先事項とするのではなく、いまここにおいて他とは代え難い「個」としての自分が生かされていることを喜び、神の前に自らの居場所が与えられていることを最大の喜びとする歩みです。それは、恵泉在学中に私に灯された恵泉の灯火、河井道の灯火、イエス・キリストを信ずる信仰の灯火と言えると思います。河井道が神から召し出され、多くの方の祈りと神の恵みの中で恵泉を創立したように、私も神に身を委ね、そこに賭けてみる地平に立ち、神と人とに奉仕する恵泉の卒業生の後に続きたいと思います。

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