恵泉ダイアリー
平和ウォーク
2015/11/26
11月21日(土)、1年生から6年生までの有志の生徒たち36名が「平和ウォーク」に参加しました。今年度のテーマは「人権について考える」。元ハンセン病患者である森元美代治先生を講師に、ハンセン病療養所である多摩全生園と、隣接する国立ハンセン病資料館を訪問し、見学しました。ここは、かつて「らい予防法」によって強制隔離された元ハンセン病患者さんたちが今なお暮らす生活の場です。
昼食を取りながらの質疑応答の時間には、生徒から森元先生へ、「聖書から『らい病』という言葉をなくすことには元患者さんの中でも賛否両論あったと聞いたが、そのことに対してどうお考えですか」、「ハンセン病患者に対する強い差別がある中、実名を公表した時の森元先生のお気持ちはどのようなものでしたか」、「療養所の運営には多くの税金が使われるにもかかわらず、ハンセン病が治る病気になってからも長い期間患者たちを隔離し続けたことは政府にとってどのようなメリットがあったと思いますか」、など多くの質問が寄せられ、ひとつひとつに真摯にご回答いただきました。