恵泉ダイアリー
平和への祈り バラ I CAN
2020/05/14
この写真はキャンパスに咲く「I CAN」という名の、広島の育種家・田頭数蔵氏(90)が作られた新品種の薔薇です。田頭さんはご自身が被爆者で、バラを通して平和交流をされてきた方です。2017年にノーベル平和賞を受賞した非政府組織(NGO)の「核兵器廃絶国際キャンペーン(I CAN)」の活動に感銘を受け、新品種を開発された時にその命名を希望し、団体の快諾を得ました。恵泉女学園大学講師の川崎 哲先生がI CANの国際委員を務めていること、恵泉が平和を教育理念に挙げていることなどから、田頭さんから恵泉女学園大学に寄贈され、この世田谷キャンパスにも送られました。沢山の蕾をつけて、ついに先日咲きました。淡いピンクの優しい姿で「核兵器廃絶」という強いメッセージを届けるこの薔薇。世田谷キャンパスに登校した時、ぜひ皆さんに見て欲しいです。保健室前にあります。私たちは平和学習講演で川崎先生のお話を伺いましたが、ノーベル平和賞受賞団体公認の名を持つ薔薇とこのキャンパスで生活している、と思うと身が引き締まる思いがします。どんな時にも「平和」をつくりだすことをあきらめてはいけませんね。