
校長ブログ
まもなく春
2025/01/23
暦では大寒、一年で一番寒い季節を迎えています。それでも、恵泉のキャンパスには春の兆しを感じさせるもので満ちています。正門脇の花壇には馨しいロウバイの香り、西門近くの梅のつぼみも膨らんできました。
恵泉の一年生のクラス名は、梅、桃、桜、桐、椿。すべて木へんの付く漢字一文字で表され、開花する順番に並んでいます。一年生たちは去年の今頃、中学入試を目前にして緊張の中を過ごしていたことでしょう。けれども今は、春から迎える後輩のために、世界に一つしかないお人形作りの準備をしています。このお人形は入学式の日に新入生にプレゼントするもので、恵泉の創立当初から続く伝統です。現代は簡単に100円ショップなどでいろいろな物が手に入る時代ですが、一つひとつ手間暇をかけて作られ、先輩から後輩への歓迎と励ましの想いを込めたお人形は特別な贈り物です。毎朝使う聖書・讃美歌バッグに飾っている生徒もよく見かけます。
恵泉では使用済み切手やベルマークの回収、古本市やスウィートバザーの収益を寄付することなど、奉仕委員会や図書委員会など信和会(生徒会)の活動も活発です。また来月には、昨年大きな被害を受けた能登半島の方々を覚えて集められた献金を、宗教部の生徒たちが現地にお届けする予定です。このように、自分たちのできる小さなことを通して「共に生きる方々」に思いを馳せる愛の業は、恵泉生の中に大切に育てていきたい心です。
新年度に向けての信和会役員の自立立候補や推薦選挙も始まりました。まもなく春を迎える準備が始まっています。
「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい。」ルカによる福音書6章31節
- 蝋梅と千両
- 山茶花と白梅
- お人形づくり