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校長ブログ

learn & study

2020/04/29

 ゴールデンウィークならぬ、ステイホーム週間が始まっています。勉強の合間に時々部屋の窓を開け、室内に新鮮な空気を取り入れたり、ベランダに出て夜空を仰いだり、心と身体に春の風をいっぱいに深呼吸しましょう。
 さて、自宅学習期間が続いていますが、皆さんの学習の進捗状況はいかがですか。高校生の学習振り返りアンケートを見ると、順調な滑り出しを見せている人が80%以上いる反面、なかなか自分のペースを作れず、苦労している人もいるようです。登校して周りの仲間から刺激を受ける授業では、学ぶ楽しさも倍増し、やる気にも繋がりますが、家庭で一人で学習を積み上げていくには、自分にその日のノルマを課し、集中する癖をつけるなど、難しいこともたくさんあるでしょう。しかし、結局勉強は「習うより慣れろ!」Practice makes perfect. です。自分を律して学習していける力が、今問われていると思います。焦らずに、自分のぺースをしっかり作っていきましょう。
 英語の動詞に learn と study があります。ともに「学ぶ」という意味ですが、その微妙な違いは何でしょうか。learn は人から習う、習得する。study は 自ら学ぶ、研究するなどの意味があり、study の方がより主体的な意味合いがありそうです。study の名詞には書斎や勉強部屋の意味もあって、自分一人でこもって勉強するイメージです。 さらに、learn は何かを習得してできるようになったという結果を重視するのに対して、study は学習そのものの過程、プロセスを重視する、という違いもあるそうです。 この意味でも study の方がより大切に思えてきます。
 勉強は本来他の人と競争するためにするものではありません。昨日の自分よりも今日の自分が1つでも何か新しいことに気づき、成長できたか、それが重要です。一日の終わりに休む前に、自分が今日やれなかったことを数えるのではなくて、今日できたことを数えていきましょう。その方がずっとポジティブに日々を大切にしていけます。

「だから、明日(あす)のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」

(マタイによる福音書 6章34節) 

凛としたジャーマンアイリス