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校長ブログ

9年目の絆~離れて繋がる③

2020/04/26

  先日、東日本大震災以降、恵泉生がずっとお世話になっている南三陸町の方から今が旬のメカブを送っていただきました。メカブはワカメの根元部分で、採れたては茶色ですが茹でると鮮やかな緑色に変わります。
 南三陸町、歌津の方々との交流は2012年に始まり、仮設住宅で暮らす方々に園芸実習で育てたお花の苗を配ったり、被災された高齢の方々のホーム脇に畑を造ったりしました。日頃園芸の授業で鍛えられている恵泉生はスコップや除草鎌、孤輪車の扱いも手慣れた物です。作業のお手伝いをしながら地元の方々と交流し、被災された時の辛い体験やそこから力を合わせて生活を再建された苦労話など、たくさんの体験を伺いました。
 2015年には、恵泉を卒業して大学生になった人達のグループ「チームわかめ」も継続して南三陸町に里帰りするようになりました。当初被災地訪問と呼んでいたこの活動は途中から「歌津応援プロジェクト」と名前を変え、9年目を迎えた現在も、毎年春休みに高校生の有志約 40名が、ワカメ漁最盛期の南三陸町を訪れ、ワカメの塩蔵作業のお手伝いをさせていただいています。この塩蔵ワカメや南三陸町の物産を折に触れて学内でも販売し、歌津の漁業の応援資金としてお捧げしています。
 このプロジェクトを通して地元の方々の困難を伺い、大学で地方行政の学びを始めた卒業生や、防災や減災に関心を寄せ、東北で建築や社会環境工学の勉強を始めようとしている卒業生もいます。南三陸町が故郷になり、地元で就職した人もいます。
 今年の3月は新型コロナウイルス感染拡大のため、歌津応援プロジェクトの実施は見送られましたが、来春は地元の皆さんと笑顔で再会できることを楽しみにしています。辛い体験を乗り越えて逞しく生きる歌津の方々との交流は、ウイルスの不安を飛び越えてしっかり繋がる心の絆です。

メカブ 茹でる前と後

2015年 チームわかめ 1期生