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第2回保護者会 全体礼拝 2019年6月22日(土)

2019/06/25

讃美歌 321
聖書  ルカによる福音書 10章25節~28節
お話し 「正しい答えだ。それを実行しなさい」―恵泉の教育から―        
祈り
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 この箇所は、有名な「良いサマリア人」の冒頭の部分です。聖書では、このように書かれています。ルカによる福音書 10章25節~28節です。
:25 すると、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試そうとして言った。「先生、何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか。」
:26 イエスが、「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか」と言われると、
:27 彼は答えた。「『心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』とあります。」
:28 イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命が得られる。」
「正しい答えだ。それを実行しなさい。」これが今日のタイトルです。 

 隣人愛は、「自分自身を愛するように」とあります。自分を愛せなければ、隣人を愛することはできないのです。自分自身を深く省み、きちんと自己理解ができれば、自分が本当に神様から愛されていることを知って、初めて隣人を大切にすることができるのです。
律法の専門家は、「わたしの隣人とはだれ誰ですか。」とイエス様に再び問います。これに対してイエス様は、例えをお話になります。ルカによる福音書 10章30節~37節です。
:30 イエスはお答えになった。「ある人がエルサレムからエリコへ下って行く途中、追いはぎに襲われた。追いはぎはその人の服をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。
:31 ある祭司がたまたまその道を下って来たが、その人を見ると、道の向こう側を通って行った。
:32 同じように、レビ人もその場所にやって来たが、その人を見ると、道の向こう側を通って行った。
:33 ところが、旅をしていたあるサマリア人は、そばに来ると、その人を見て憐れに思い、
:34 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。
:35 そして、翌日になると、デナリオン銀貨二枚を取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『この人を介抱してください。費用がもっとかかったら、帰りがけに払います。』
:36 さて、あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」
:37 律法の専門家は言った。「その人を助けた人です。」そこで、イエスは言われた。「行って、あなたも同じようにしなさい。」 
 旧約時代の隣人愛は、ユダヤ人の中での同胞愛でした。しかし、イエス様は、良くわかる例えで隣人への愛を仲間から異邦人へ広げました。

 恵泉は、ご存知の通り「聖書・国際・園芸」を教育の基盤としています。そして育てたい生徒像として
1.個として独立した女性
2.平和への不屈の意志を持つ女性
3.命の尊さと大切さを知る女性
4.知的探究心と確かな学力を持つ女性
を掲げています。
「3つの教育基盤」と「4つの育てたい生徒像」から、3×4のマトリックスを作りそれぞれのクロスポイントに12の力を設定しました。昨年度の第2回目の教員研修会で、恵泉の6年間で生徒は、自覚的にどのような12の力が付いているのかを検証し発表しました。
 対象は、2014年度から2018年度の卒業生です。今年の3月に5年生対象の「卒業生による進学説明会」が行われました。その時来校した卒業生43名と卒業を間近に控えた6年生の14名、計57名にアンケート調査を行いました。卒業年度の卒業生の数をほぼ均等にし、理系・文化系を問わず幅広い大学・学部に進路を進めた卒業生たちを選びました。その結果を見て私は驚きました。

 身についた力をパーセントで表しました。少数第一位を四捨五入して90%以上の数値が出ているものを紹介します。
1位は、協調力です。性格・考え方などの異なった者同士が、互いにゆずりあって調和していこうとする力です。100%。全ての生徒が恵泉で身についたと感じています。
2位は、他者理解力です。自分以外の人を理解する能力です。他者の長所や短所、弱さを知る力です。98.2%。
3位は、共感力です。他者と喜怒哀楽の感情を共有することを目指す力です。94.7%。
4位は、興味関心力です。94.7%。
5位は、自己理解力です。自分自身ことをどれだけ知っているかという内省的な力です。93.0
6位は、行動力です。事柄に対して実際に動く力です。89.5%。
このような力は、人としてグローバル社会を生き抜くために不可欠な力ではないでしょうか。そして、AIには取って代わることのできない人間力です。

 キリスト教学校の特徴である、「礼拝」「クリスマスに関わる行事」「6年生の修養会」に絞って、細かく見てみます。50%以上の項目をあげます。
毎日の礼拝は、他者理解力。
修養会は、ダントツで自己理解力。次に、他者理解と共感力。
クリスマス(活動、礼拝、訪問、2年生の祝会)行事は、協調力、他者理解力、興味関心、行動力、創造力、忍耐力。6つの力が身についたと答えています。

改めて12の力の上位6つについて、マトリックスの表で確認すると、大変興味のある結果がわかります。
「国際」は4つのうち3つ、「平和への不屈の意志を持つ女性」は、すべてが備わっていることになります。
「正しい答えだ。それを実行しなさい」という「良いサマリア人」が恵泉から多く輩出されていることを知り、大変嬉しく思いました。学園の主イエス・キリストをほめたたえます。