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恵泉ダイアリー

第72回中学校卒業式

2019/03/15

2018年度 3月15日(金) 第72回中学卒業式 式の言葉                 

讃美歌 453
聖書 フィリピ 4:4−9
:4 主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。
:5 あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。
:6 どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。
:7 そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。
:8 終わりに、兄弟たち、すべて真実なこと、すべて気高いこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて名誉なことを、また、徳や称賛に値することがあれば、それを心に留めなさい。
:9 わたしから学んだこと、受けたこと、わたしについて聞いたこと、見たことを実行しなさい。そうすれば、平和の神はあなたがたと共におられます。
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 みなさんご卒業おめでとうございます。また、ご列席の保護者のみなさん、心よりお祝いいたします. ここに、195名の中学3年生が卒業していきます。
 恵泉は中高一貫校ですが、中学には中学の卒業式があります。3年間で大きな区切りを1つつけるためです。今日の日は、義務教育終了の節目となる日です。
あなたがたの中学3年間の生活を振り返ってみても、嬉しいこと、楽しいことばかりでは当然なかったはずです。今まで経験をしなかった様な苦しみや悲しみを経験したと思います。ここまで支えてくださったのは、後ろにおいでになっているあなた方のご父母です。どれだけあなた方を愛し、日々助けてくださったでしょうか。どれだけ心を砕き、日々支えてくださったでしょうか。まず、はじめに感謝しましょう。今日、家に着いたら、ありがとうございますと言ってくださいね。

この節目に、フィリピの信徒への手紙4章を選びました。
フィリピというところは、アジアとヨーロッパの接点にあります。今日の卒業式も中学と高等学校の接点と考えられるからです。
卒業にあたり、3つの命令と8個の心に留めることを、記念としてお贈りします。ちょっと欲張りですが、、、。
始めは3つの命令です。
一つは、「喜びなさい」という命令です。
この手紙は、喜びの手紙と呼ばれています。
 パウロは、エルサレムで捕らえられ、ローマの牢屋からこの手紙を書いています。パウロは、苦労や困難の真只中にいるにも関わらず、フィリピの信徒への手紙は、わずか4章の中に「喜ぶ」という言葉が16回も出てきます。
 卒業式は、喜びで満ちる日です。今日は喜びの日です。あなたがたも喜んでいると思いますが、卒業に当たって一番喜んでいるのは、誰でしょうか。後ろにおいでになっているあなた方のご父母です。そして、私たち教師です。
 あなたにとっても中学校3年間は、必ずしも一直線の道のりではなかったと思います。いろいろなことがありました。喜びは、苦しみ、悲しみ、悔しさがあるから、一層喜べるものです。
 パウロは、十字架にかかり、復活なさった主イエス・キリストが、いつもともにいるから喜べるのだといいます。
 あなたには、家族がともにいつも居られるから喜べるのです。喜びとは、ともにいてくれる人がいるからこそ喜べるのです。喜びは、分かち合うためにあるのです。
 そして、この喜びの根本は、神様によってあなたが生かされていることの喜びです。さらに、あなたが喜んで生きることは、神様自身の喜びでもあるのです。

二つ目は、「広い心を持ちなさい」という命令です。
「広い心」とは、寛容、忍耐、柔軟さ、謙遜に通じるものです。これからあなたが生きる上で大切なことだと思います。
 マタイによる福音書18章に、このような話があります。
ペトロがイエスのところに来て「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」 と言います。自分の寛容さを誇っての事でしょう。しかし、イエスはこのように言います。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。」
人の欠点ばかり見て裁くのではなく、人の良い点に目を留めて、自分の参考にするぐらい広い心を持ちたいですね。人を裁かないで赦すことは、とても難しい事です。自分も罪人の一人で、この私のためにイエスキリストが十字架の上で犠牲になったことを思い出してください。これから世界に出ていき、様々な人々と交流し、平和をつくる人となるためには、大切な命令です。

最後は、「思い煩うな」という命令です。
ルカによる福音書にこのように書かれています。
あなたがたの中に、魚を欲しがる子供に、魚の代わりに蛇を与える父親がいるだろうか。また、卵を欲しがるのに、さそりを与える父親がいるだろうか。
そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。

 先日の3月7日、卒業生が50人が来て、5年生に大学について話をする会がありました。ある卒業生も来ていました。彼女は、中学時代に学校に行きたくても、どうしても学校に来られない、いわゆる不登校の生徒でした。担任の先生も努力しましたが、中学時代は来ることができませんでした。ところが高校になったら来られるようになったのです。ほとんど休むことなく高校3年間を過ごし、ある大学に進学しました。その大学での成績が非常に優秀だったので、学校にその報告が送られてきました。4月から社会人となることが決まりました。
聖書の6,7節に、「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。」
と書かれています。
 中学校で皆勤であった人も多数います、でも十分に自分の力が出せなかった人もいると思います。心配はいりません。大丈夫です。思い煩わずに、自分の願いを神様に素直に求めてください。たとえマイナスの事柄でも、神様は必ずプラスの結果にしてくださいます。

次に心を留めたい8つの事柄があります。
(1)すべて真実なこと
(2)すべて気高いこと
(3)すべて正しいこと
(4)すべて清いこと
(5)すべて愛すべきこと
(6)すべて名誉なこと
(7)徳にあたいすること
(8)称賛に値すること

右上の図を覚えていますか。正八面体の展開図です。組立てると美しい正八面体ができます。8つの「心に留めたいこと」は、8つの面です。
今年も理科で結晶つくりコンテストがありました。3年生も何人かが賞をいただきました。その中には、正八面体の結晶もありました。大きく美しい結晶を作るには、時間がかかります。そして、結晶作りには、種と呼ばれる小さな結晶が必要です。始めは小さい種ですが、時間をかけることによって、結晶は成長していきます。恵泉であなたがたの心に小さな結晶が植えられ、大きく美しい結晶がこれから成長し続けることをお祈りしています。