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校長ブログ

目に見えないものに目を注ぐ

2024/02/19

2月1日から3日にかけて中学入試が行われ,12日に無事、入学者説明会を実施することができました。今年度も恵泉での学びを志す多くの受験生が与えられたことに感謝しています。

先週は2月11日に天に召された創立者河井 道先生を覚える「河井道メモリアルウィーク」として、創立者記念礼拝と一日修養会がもたれました。河井道記念礼拝には中高と短大園芸生活学科をご卒業後、茨城県牛久で開拓伝道の働きを続けてこられた吉田道子先生をお迎えしてお話を伺いました。吉田先生は牧師夫人としてのお働きの傍ら、40年に渡って盲導犬になる子犬と母犬の飼育ボランティアを続けてこられました。母犬は一度に8匹ほどの子犬を出産しますが、そのお産に立ち会い、子犬が1歳になる頃まで大切に育てます。その後子犬たちは盲導犬としての訓練を受け、視覚障がいを持つ方々へ譲渡されていきます。吉田先生は園芸科で覚えた花や樹 の学名を子犬の生まれた季節に合わせてメスには花の名前、オスには樹の名前をつけたそうです。やがてその子犬たちが盲導犬となって飼い主との生活を始める時、その子犬の名前の由来となった花や樹を庭に植えて歓迎される方が多かったそうです。盲導犬は「アイメイト」と呼ばれますが、アイメイトの「アイ」は、I = 私、愛、EYE = 目、「メイト」は、MATE = 仲間ということで、その存在そのものが大切な「私の愛する目の仲間」ということになります。盲導犬候補の子犬と母犬の飼育という、表にはすぐに見えない奉仕を地道に続けてこられた吉田先生に、「目に見えないものに目を注ぐ生き方」のお手本を見せていただく時となりました。