校長ブログ
女子校の魅力「汝の光を輝かせ」
新年度の期待と希望に溢れる4月を過ごし、大型連休を迎えています。連休明けには昨年度から生徒の実行委員会が準備してきたスポーツデーも予定されています。
先週末には第21回を迎えた伝統女子校9校の合同説明会「女子校アンサンブル」が開催されました。この会の発足は、女子教育に使命をもって開学された学校が集まり、共に「教育の未来を語る集い」を発展させてきたものです。参加校は毎年、この日に向けて新年度用の学校案内を準備しています。100年を超える歴史を持つ参加校の中で、恵泉は今年で94周年。間もなく創立100周年を迎えようとしています。各校はそれぞれの建学の精神によって立ち、女子教育の魅力を共に発信し続けています。恵泉はアンサンブル参加校のうちで唯一、創立以来の自由服の学校です。これは創立者河井道の言葉「汝の光を輝かせ」につながる、生徒の人格と個性を尊重する恵泉女学園の姿勢を表すものです。女子校だからこそ、同じ女性であっても個々の性格や考え方の異なる他者と出会い、育ち合う体験を重ねていきます。自身の生き方の土台を作る中高6年間を通して自分を見つめ、自身のことを深く知るようになります。神様から愛されている存在としての自己を発見し肯定する心が、同様に唯一無二の存在である他者を尊重する姿勢を生み出します。自分が自分らしくいられる居心地の良さは、思春期に異性の目を気にせず自分探しに没頭できる女子校の魅力です。中高6年間の中で、共に育つ仲間と憧れの先輩から多くの刺激を受け、自身の道を切り開く力が備わってきます。そして、自分を愛するように隣人を愛する心をもって世の中に巣立っていく時、各自が置かれたところで平和の種を蒔く人へと成長していくのです。
先日、私が以前担任をした卒業生K.Tさんから、現在の彼女の働きについての新聞記事のリンクが送られてきました。彼女は国際公務員として活躍しており、恵泉で蒔かれた種が大きく開花していることに喜びを感じます。これからも、それぞれの場で自身の光を輝かせて生きる卒業生一人ひとりに、神様からの導きと守り、祝福が豊かにありますようにお祈りしています。
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