校長ブログ
学びの熱源
今年は6月中に最短で梅雨が明け、連日の猛暑が続いています。気候変動の危機感が年々切迫していることを実感させられます。また、ロシアとウクライナの攻防戦の長期化が、世界中にエネルギー問題や食糧問題の火の粉を撒き散らしています。学内でも感染症対策のための換気と熱中症予防に配慮しつつ、節電にも意識を向けています。
今年度は各学年の学びや行事、クラブや課外活動も活発に動きがあり、HPでの発信も毎週沢山のニュースで溢れています。今週は1学期の定期試験期間となりましたが、恵泉生の学びの熱源はどこから来るのでしょうか。毎週の生徒礼拝で述べられる感話には、友人や家族との対話の中での気づきなど身近な話題から、戦火に追われる同世代の子どもたちへのとりなしの祈りと共に、自分たちの学びへの使命感が語られることも多いです。実際に気候変動へのムーブメントFridays For Future Japanに加わった経験を語った6年生の感話(6/13に掲載)には、私も心から敬意を表します。また3年生の英語の授業では、ヒロシマから愛と平和のメッセージを発信する意義について真剣に学んでいます。
中庭の水盤には、創立者河井先生の言葉 “No one can make a spring. It is a gift from the Creator. ” (誰も泉を創り出すことはできない。それは創造主からの賜物である。)が刻まれています。恵泉生は日々この「恵みの泉」から、決して渇くことのない命の水を汲み上げ、それぞれに与えられている使命を全うしようと励んでいます。学びの熱源が豊かに与えられていることに感謝しています。
「幸いなるかな平和ならしむる者、その人は神の子ととなえられん。」(暗誦聖句 マタイ伝5章 交読文より)