
大学合格体験談
T.Nさん 慶應義塾大学 文学部 人文社会学科
2017/05/12
a.英語力の向上に近道なし。小さな知識を“コツコツ”と積み上げること。
b.恵泉の一番の魅力は“毎朝の礼拝”。讃美歌を大声で歌って「今日も一日頑張ろう!」
【志望理由について】
慶應義塾大学が教育理念として掲げている「独立自尊」という文字を見たとき、「今の私には一番足りないことだけれど、大学生活4年間を通して手に入れ、少しでも自分の考えのもと行動できる女性になりたい」と思ったからです。
文学部には人文社会学科というひとつの学科しかありません。これは1年生から学ぶ範囲を狭めることなく、様々なことに挑戦できる良い機会であると考えています。
高校2年生までは「かっこいいから」という理由で慶応義塾大学をとりあえず第一志望校にしていました。しかし、高校3年生になる直前に三田キャンパスを訪れた際、「この大学で学びたい」と素直に思いました。- 【英語の勉強方法について】
基礎学力を身に付けるには、まず英単語と基本的な文法を何度も頭に叩き込むことが大切です。英語を上達させる上で近道はありません。コツコツと小さな積み重ねを続けることが大事です。そしてこの積み重ねこそが長文読解などで役に立つのです。
学校では週3時間の「英語演習」を選択しました。春からセンター試験形式の問題を解き始めるので、時間配分を早いうちから把握でき、センター試験直前になって焦ることはありませんでした。またこの授業では先生が様々な大学の過去問を取り上げて下さったので、どんな種類の問題でも臨機応変に対応できるようになりました。
英語の試験において長文読解を避けることはできません。最初は一文一文を丁寧に読み、和訳することが大事だと思います。私は高校2年生の春と高校3年生の夏休みにたくさんの長文を和訳しました。当初は和訳するたびにいかに自分の表現力が乏しく、そして文構造を掴めていないのかということを痛感する毎日でした。しかし、回数を重ねるごとに理解力や速読力が向上し、高校3年生の夏の模擬試験では高校2年生の秋と比べて偏差値が10以上あがりました。英語を勉強する際は作業的にならないこと、そしてあきらめない忍耐強さをもって取り組むことが重要です。 - 【他主要科目の勉強法について】
他の教科の場合、2~3日に1回は必ず勉強するようにしました。私が苦労したのは「国語」(特に現代文)です。私自身、「苦手」と認めたくない気持ちが強く、後回しにしていたからです。しかし、逃げていては何も変わりません。真摯に苦手科目と向き合い、その教科の何が苦手なのかをはっきりさせることが肝要です。
国語と社会に関しては、古典講読演習や日本史演習など学校の演習系の授業を選択したため、塾を利用する必要はありませんでした。学校の授業だけで十分に対応できると思います。また、様々な大学の過去問に触れたことで新しい知識を身に付けることができました。そして私は小論文も必要だったため、2週間に1回のペースで先生に添削していただきました。 - 【恵泉女学園の魅力について】
恵泉の一番の魅力は、毎朝の礼拝です。讃美歌を大声で歌うと、「今日も一日頑張ろう!」と、清々しい気持ちになりました。また、先生のお話や生徒の「感話」にとても刺激を受け、自分の視野を広げることもできたと思います。
私は文章を書くことがとても苦手で、入学当初は原稿用紙2枚も埋められないほどでした。しかし、友人の感話を聞くたびに、自分の考えの幼さ、表現力の拙さに悔しさを覚え、「自分も考えを深め、良い感話を書きたい」と思い続けてきました。そして高校3年生になる頃には原稿用紙7枚も書けるようになり、自分自身の成長を実感しました。 - 【最後に、後輩へアドバイス】
私は大変なことや辛いことから逃げてばかりで、自ら進んで困難に立ち向かうことはありませんでした。しかし、そんな自分が嫌で、「何かひとつくらいはやり遂げたい」という思いのもと、大学受験を決意しました。模擬試験で良い判定がでると喜び、他の受験生が一生懸命に勉強に打ち込む姿を見ると、「自分はだめだ」と落ち込む、というように受験期は精神的にも非常に不安定でした。しかしそれでも逃げずに努力を続けたことが私を成長させてくれました。やはり大切なことは、「努力を続けること」、そして努力が続くようにするには「目標を見つけること」であると考えています。目標を見つけ、そのためには何が必要なのかを考えるだけで今まで見てきた世界は変わります。希望進路の実現を心から願っています。