
大学合格体験談
H.Sさん 慶應義塾大学 環境情報学部
2016/05/09
a.英語力を向上させるには、自分に合った勉強方法を自分で考え出して実践すること。
b.恵泉の魅力は、考え、書き、発言することで個性に磨きがかかること。
【志望理由について】
SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)に初めて行ったのは高1の夏期オープンキャンパスでした。当初、理工学部の建築学科を志望していましたが、文理融合という特徴を持つSFCでも建築・環境デザインを勉強できることを知ったからです。そして、環境情報学部が掲げる「最先端のサイエンスとテクノロジー、デザインを駆使し、柔軟に人文・社会科学と融合することによって、地球、自然、生命、人間、社会を理解し、未解決の問題に取り組む」という教育理念に共感したのです。また、キャンパスや施設設備の充実度が素晴らしかったことなども動機のひとつとなり、高3の履修選択の際、理系ではなく、SFCをはじめとする文理融合系を目指すことに決めました。- 【英語の勉強方法について】
大学受験を意識する前から英語の習得は重要だと考えていたので、日々の授業を大切にして努力を続けました。これは恵泉の学習環境がそうさせてくれたのだと思います。例えば、英語のワークブックを解く際、穴埋め問題に正解したことに満足せず、難解なセンテンスを抽出し、“表面”には英文を、“裏面”には和文を書いた暗記カードを作りました。これを使って英文和訳と和文英訳をすることで文法力を確かなものにしました。まずは、自分に合った勉強方法を自分で考え出して実践することです。そして、学校の授業を完全に理解するように心掛けましょう。
受験生になってからは、語彙力と文章の精読力の向上を目指しました。わからない単語は全て辞書で調べ、主な使い方を覚えました。また、長文の読解力を向上させるには英文法の理解が不可欠です。恵泉の授業で身に付けた文法力が土台となって、長くて難解な文章でも、その構造を分解することにより理解できるようになっていきました。人それぞれの勉強方法があるので、不安になることもありますが、自分を信じて継続することが大切です。 - 【他主要科目の勉強法について】
私の場合、英語の他に数学(ⅠA・ⅡB)、物理、小論文などを勉強しなければなりませんでした。
私は数学の成績が思うように伸びませんでした。模擬試験の結果では、常に英語と数学の成績に大きな差があり、とても焦ってしまいました。しかしコツコツと勉強するしかないと腹をくくり、自分が考えた勉強方法が最善だと思うようにしました。具体的には、問題を解いて答え合わせをした後、解法ポイントを必ずノートに書き出すようにしました。また、1単元終わるごとに最後のページに“まとめ”を書きだすなど、確実に理解することで苦手科目を克服しようと思いました。
その他、物理は高2の秋から高3の範囲を速習していました。高3では英語と数学の受験対策に力を注ぎたかったからです。小論文は大学や学部によって、出題テーマの違いが大きいので、志望校の学部に合わせた対策を練る必要があります。ですから早く志望大学と学部を絞り込むことが重要だと思います。 - 【恵泉女学園の魅力について】
恵泉の一番良かった点は、周囲の人々に恵まれたことです。6年間かけて信頼関係を築くことができた親友、辛い筋トレを一緒に乗り越えた部活動の仲間たち、笑いが絶えなかったクラスメイトたち、そして優しく見守ってくれた先生方など、多くのみなさんに出会えたことが私の財産です。
自主自立的な校風を持つ恵泉は、生徒に考えをたくさん書かせ、意見を発信することを求めます。そのような場所にいると年々各自の個性に磨きがかかり、さらにお互いが影響し合って、ますます個性に磨きがかかりました。恵泉で過ごした自由でゆったりとした6年間はとても貴重な経験となりました。
- 【最後に、後輩へアドバイス】
高1-2のみなさんには、日々の学校生活を大切にすること、素敵な経験をたくさん積み上げて欲しいと思います。将来の進路を目指すきっかけは、様々な経験の中から生じると思うからです。ですから、どんなことにも気後れすることなく行動して欲しいと思います。
また、高3のみなさんには「どんなに難関校であっても、1年間ひたむきな努力をすれば一般入試で合格できること」、「受験勉強スタート時点の学力はあまり関係がないこと」を伝えたいです。1年間の努力で下剋上を果たすことは十分に可能です。たゆまぬ努力と謙虚さがあれば必ず乗り越えられるので、みんな少しずつ頑張れ!