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大学合格体験談

N.Iさん 千葉大学 園芸学部 緑地環境学科

2023/06/21

1. 「国語」を勉強すると、文章を論理的に読む力や必要な情報を読み解く力が身に付きます。その能力は英語の長文読解などに活かすことができます。
2. 国立大学の試験は、難問奇問が出題されることは少なく、細かい知識を必要とすることも少ないです。だから、教科書の理解を優先しましょう。

  1. 【千葉大学 園芸学部 緑地環境学科 を志望した理由】
    幼い頃から、窓の外に見える公園や街路樹の風景など、緑地は私たちの生活の中で、安らぎや心地よさを与えてくれる欠かせない存在であると思っていました。その頃から「造園」ということに興味を持ち始めていたのだと思います。
    また、造園以外の自然再生や自然環境の保全管理、ヒートアイランドや都市洪水などを専門にしている人たち、学部外の人たちなど、大勢の人たちと関わることで、自分の視野を広げたいとも思っていました。そのためには、「総合大学」に進学した方がよいと考え、高校1年生のときに造園を学ぶことができる総合大学を調べていたときに「千葉大学」が目に留まったのです。
    コロナ禍、オープンキャンパスには参加できませんでしたが、千葉大学のパンフレットやWebサイトでどのようなことを研究しているのか、どのような施設・設備があるのかなど、大学のことについては何度も調べました。
  2. 【英語の勉強方法について】
    英語の基礎力を身に付けるためには、「繰り返すこと」が大切だと思います。私は、高校1・2年生のときに学校で配布された文法書を利用して、英語の文法をまとめるつもりで、何周も繰り返し勉強しました。その他、通学の電車の中では英単語帳を開き、1週間の勉強する範囲を決めて、繰り返し勉強しました。1回で覚えてしまうことは困難なので、何度も繰り返すことで、文法と単語の知識を積み上げていくことができ、それが基礎力になったのだと思います。
    英語の勉強で、特に意識していたことは、「構文を読み取る」ことです。英文を構成する要素は、「主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)、修飾語句(M)」の5つに分けることができます。このSVOCMを意識しながら教科書の英文を和訳するようにしていました。構文に気をつけて読み進めると、書いてあることを正しく読み取ることができ、「速読」にも繋がっていきました。また、国立大学の二次試験で出題された和訳問題の対策にもなりました。
  3. 【国立大学受験のために】
    千葉大学 園芸学部 緑地環境学科を例に挙げると、共通テストの受験教科数は5教科、受験科目数は7科目、その配点の合計は450点にもなります。このように、共通テストだけでも、国立大学の受験科目は多いのです。しかし、受験科目が多いからこそ、他の科目にも役立てることがあるのです。例えば、「国語」を勉強すると、文章を論理的に読む力と必要な情報を読み解く力が身に付くため、その力を英語の長文読解に活かすことができます。英語の長文問題は、英語力を測ることは当然ですが、同時に英語という言葉を使って、受験生の論理力を測っていると思うのです。論理力や情報解析力は国語の入試問題を解くことで効率的に学習することができます。国語の読解力向上によって、同時に英文を論理的に読解できるようになったと感じています。他の受験科目においても論理力を求める問題が目立つので、国語力は様々な科目の試験で役に立つと思うのです。
  4. 【苦手科目の克服法、スランプ脱出法について】
    私は社会科が苦手で、自分で勉強を進める自信がありませんでした。また、文系の科目には勉強時間を多く割くことができませんでした。そこで、学校の授業や補講の進度に合わせて勉強するようにしました。授業や補講をよく理解し、分からないところがあったら教科書を読み込んで、分からない点をなくすようにしました。国立大学では、私立大学の入試に比べて、難問奇問や細かい知識問題が出題されることは少ないです。ですから、様々な参考書を使うよりも、教科書を繰り返し読み、教科書に書いてあることを確実に理解することが、合格への近道だと思います。
    模擬試験の結果に落ち込んだときは、友人たちと模試の結果を共有して、励まし合いました。また、勉強が上手いかないときは、放課後の自習室で友人たちと一緒に勉強したりしていました。ひとりで大学受験に立ち向かうのではなく、仲間と一緒に、受験に挑むようにすると気持ちが少しは楽になると思います。
  5. 【恵泉の思い出について。後輩のみなさんへ】
    恵泉に入学して何よりも良かったことは、たくさんの素敵な友人たちと先生方に出会えたことです。元気がないことに気付いてくれて、声をかけてくださった先生。放課後の教室で、親身になって勉強の相談に乗ってくださった先生。そして、辛いときは励まし合い、受験のときには何よりもヤル気の原動力となってくれたたくさんの友人たち。この恵まれた環境は、恵泉にいたからこそ得られたものだと思っています。
    高校生になると進路の話をする機会も増え、将来のことばかり考えるようになると思います。しかし、将来のことを考えることも大切ですが、そのとき、その場所、その機会を何よりも楽しんで欲しいと思います。私にとっても中高5年間のクラブ活動はとても大切な思い出となりました。そこで得た仲間や時間、経験はいまでも私の宝物です。コロナ禍の制限が無くなってきたいまこそ、後輩のみなさんには学校生活を思う存分楽しんでほしいのです。そして、たくさんの良い思い出を作って、心残りがないようにしてほしいと願っています。