
大学合格体験談
R.Sさん 早稲田大学 文化構想学部
2023/05/23
1.学校の授業を大切にしましょう。英語の基礎力は、「復習すること、繰り返すこと」が大切です。特に、「小テスト」や「定期テスト」は真面目に取り組み、できなかった箇所を「しつこく復習すること」をお勧めします。
2.受験勉強のスランプは、「単語帳やプリントファイルなど」、自分の勉強の足跡がわかるものを見返すと、頑張っていることを実感でき、自信回復につながります。いまできなくても、「本番で解ければよい」のです。
- 【早稲田大学 文化構想学部 を志望した理由】
私は語学、歴史学、文化学など、人文系の幅広い分野に関心を持っていたため、5年生になっても学部を決めかねていました。5年の1学期に、担任の先生から「早慶も見てみたら?」とアドバイスをいただき、何となく早稲田のHPを調べていたところ、「文化構想学部」はひとつの専門領域を深く掘り下げるというよりも、自分の好きな事柄に関して、複数の領域を横断的に学ぶことのできる学部だと知り、関心を強く持ちました。既にその年のオープンキャンパスは受付を終了していたので、6年生の夏に初めて参加しました。そこで文化構想学部の模擬授業を受け、「自分が学びたいことは、まさにコレだ!」と確信しました。その他、早大キャンパスの明るく洗練された雰囲気がとても気に入りました。 - 【英語の勉強方法について】
基礎力は何事も「繰り返すこと、しつこく復習すること」で身についたと思います。例えば、6年生の1学期は「Next Stage」や「スタディサプリ」(スタサプ)の英文法・英文解釈のテキストを何周も繰り返しました。また、単語帳は自分のレベル(目標)に見合うものをその都度選択し、寝る前の時間や机に向かって勉強するのが嫌になってしまった時間などを利用して繰り返し勉強しました。
私は英語に関しては「スタサプ」を大いに活用しました。特に、タイトルに「トップレベル」と付いているものは、難関大の入試問題を多く取り扱っているため、国立・早慶対策に大変効果的でした。スタサプの動画を見て満足するのではなく、その後、「自分でしつこく復習をすること」が大切です。学校の英語の授業は、6年生になっても引き続き定期的に「小テスト」があるので、それらも受験勉強のひとつと考えて毎回真剣に取り組みました。中学生の頃から、学校の小テストと定期テストを真面目に取り組んだおかげで、6年生になってから慌てることなく、受験期に大きな力を発揮できたと思います。
長文について。私の場合、学校の授業があるときは「できたら毎日読む」、受験直前期は「毎日読む」というスタンスでした。勉強のポイントは、「/」を付けながら読んでいく「スラッシュ・リーディング」や仕上げの「音読」を心がけることでした。特に、音読を継続すると、数か月後には本当に読むスピードが上がってくるので、その成果を実感することができました。新しい長文を読めない日は、前に解いた長文をもう一度音読して、その早いスピードで理解できるかを確認するようにしました。
語彙について。6年生の夏休みが終わるまでに学校で使っていた「DataBase」と英検対策として自分で購入した「準1級 出る順パス単」を完璧にし、その後は問題演習内で分からなかった単語を書き溜めていく「オリジナル単語帳」(6年生から作成を開始)を入試が終わるまで見直していました。オリジナルの単語帳を作る時期は、早ければ早いほど効果的だと思います。
リスニングについて。答え合わせ後の「シャドーイング」が有効でした。自分が聞き取れなかったところは、自分の口で発音して体に覚えさせるのが一番手っ取り早いと思います。 - 【他の科目の勉強方法やスランプ克服法について】
国語について。実際の入試問題では難しい語彙がたくさん出てくるので、問題演習をして分からなかった漢字の読みや、言葉の意味を「単語カード」に書き出して定期的に見直すと効果的です。言葉が分からなければ、文章を正確に理解することはできないので、語彙力の向上は最後まで必要だと思います。
世界史について。私の場合、「語呂」で年号を覚える参考書がとても効果的でした。世紀や年号を知らないと答えられない問題はかなり出題されるので、自分が覚えやすい方法で年号を覚えていくことをお勧めします。
私は「過去問演習」でショックを受けることが多かったです。しかし、「いまできなくても、しっかり復習して本番で解けたらいい」と考えるようにしました。さらに、自分がそれまで積み上げてきた努力を思い返すことによって、何とか立ち直ることができました。自分の努力を思い返す際は、具体的なもの(単語帳やプリントファイルなど、勉強の足跡が明確にわかるもの)を見ると、「これだけやったのだ!」と納得でき、自信を回復させることができます。普段の自分の頑張りを知っている友人や先生、家族などの助けを求めることもよいでしょう。 - 【恵泉の思い出について。後輩のみなさんへ】
恵泉の6年間では、商店街にプランターを配って地域の方々と交流したり、畑で虫と格闘しながら、みんなで花や野菜を育てた「園芸クラブ」の活動が一番の思い出です。その他、「恵泉デー」の園芸クラブとクラス企画の準備はとても楽しかったです。3年生のクラスでは、「ゴキブリの実験を行う」という、恐らく全国の中学で唯一の体験をしました。5年生のときの園芸クラブでは、会計責任者として一日中ひたすら売上金を数えていました。恵泉デーではいろいろな経験ができたので、とても良い思い出となりました。
大学受験は誰もが不安です。みんな同じなので、必要以上に不安や心配を募らせないでください。困ったときは、友人や先生、家族など、身近な人に相談しましょう。恵泉のみんなが応援してくれますよ。