
大学合格体験談
M.Tさん 国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科
2022/07/04
1.英語の基礎力を身に付けるには、単語帳や問題集を使って英語に触れる機会を増やすことが大事です。そして、分からない単語や問題を何度も繰り返してください。長文問題でも基本は同じで、わからなかった単語や熟語、構文はノートにまとめて確実に覚えましょう。さらに、音読を3回程度行い、テキストに付属している音声を利用してシャドーイングをすると効果的です。
2. 他の科目の勉強法も同じで、分からない問題はできるようになるまで何回も解いて、できない問題を一つひとつ根気よく潰していきましょう。
- 【国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科 を志望した理由】
国際基督教大学(以後ICU)の教養学部を選んだのは、文系理系に関係なく、分野を越えて自由に学ぶことができるからです。私は、言語や文化、コミュニケーション(主に日本語と英語)の分野、アジア地域の環境研究に興味を持っています。特に、後者の環境研究においては、経済や文化、政策など複数の学問的視点が必要になります。これらの学びはICUでこそ叶うことだと思い志望しました。
ICUを志望したもう一つの理由は、1年次に「ELA」という英語で学ぶ授業があることです。学術的な文章を読み、英語でディスカッションを行うため、実践的な英語力を向上させることができます。個人的に英語という言語に興味を持っていたこともあり、集中的に英語が学べるELAを受講したいと思いました。
ICUの受験を決めたのは高3の夏休み前です。この時期に初めてパンフレットやWEBサイトを読み、ICUがどんな大学であるかを知りました。ただ、学校理解が遅れたために、書類の準備は出願間近になってしまいました。後輩のみなさんには、様々な大学のリサーチを早く始めることをお勧めます。その際に、学部・学科の講義内容や担当教授の研究分野などを調べて、自分が大学で望む探究分野と一致しているかを確認してください。 - 【英語の勉強方法について】
英語の基礎力といわれる語彙や文法を身に付けるには、単語帳や問題集を使って英語に触れる機会を増やすことが大切です。私の場合、自分が分からない単語や問題を何周も繰り返すことで、確実に覚えるようにしました。
恵泉の授業で良かったのは、高2の「総合英語」と高3の「英語演習」です。前者は、英語の長文を解きつつ映画などを見ることができたので、英語をとても楽しく学ぶことができました。後者は、大学入試の過去問や共通テストの演習を授業で学ぶことができ、さらに「NEXT STAGE」(英文法の問題集)のテストなどがあったので、受験勉強に直結していた点が良かったと思います。
高3になってから、英語の長文は基本的に一日一題を解くようにしていました。解答後、問題の正誤の確認だけでなく、知らなかった単語・熟語・構文をノートにまとめました。また、「音読」を3回程度行い、テキストに付属している音声を使用して「シャドーイング」を行いました。単語は、通学の時間や学校にいる間の隙間時間を利用して勉強すると効率的です。因みに、ICUの英語は難しいので、単語ならば英検準一級レベルのマスターが必要だと思います。 - 【他の科目の勉強方法や苦手科目の克服法について】
国語では、漢字や熟語等の語彙力の向上を目指して勉強をしました。現代文と古文は、旺文社から出ているレベル別の問題集を使用し、演習の数を増やしました。現代文の「実況中継」のテキストは、評論文や小説などの解き方を学ぶのに重宝し、古文の「古文上達」のテキストは、解説が分かりやすかったです。
その他、世界史については、夏休みまでに通史を一周することを念頭に置いて計画を立てました。(学校の授業は高3の10月に終わるため)また、参考資料としては「ナビゲーター世界史」を使い、用語集の中で分からないキーワードは、教科書に書き込んで勉強をしました。
勉強方法のアドバイスとしては、どんな科目でも分からない問題は、理解できるまで何回も解いて、できない問題を一つひとつ潰していくことをお勧めします。特に、模擬試験後は必ず解き直しをして、全ての問題を解けるようにすることを意識しました。 - 【恵泉の思い出について。後輩のみなさんへ】
私が恵泉で頑張ったことは、やまばと学園の訪問や自然観察会、ユリーカホームステイ、エンパワーメントプログラムなど、興味を持っていることや未知の分野(有志行事)について、積極的に取り組んだことです。それらは、大学で学びたいことを見つける契機にもなりました。また、新たな人と出会うことで新しい価値観を知り、自己を深めるきっかけにもなりました。恵泉には自分を成長させる行事がたくさん用意されているので、勇気を出して参加してほしいと思います。
コロナ禍、みなさんは様々なことで不安や不満を持っていることでしょう。ただ、中高生の6年間は、自分のやりたいことを見つけ、それを自由に追求できる時間でもあるのです。コロナを理由に消極的にならないようにしてください。いましかできないことに全力を尽くしてほしいのです。多くの人と出会い、様々な価値観に触れることで、たくさんのことを考えるようになります。すると、自分の世界が自然に広がっていきます。そのような体験を積み重ねることによって、自分の将来や目標が見つかり、勉強に励むきっかけになるのだと思います。
最後に、友人とのたわいもない話や先生から興味深いお話を聞けた時間はとても楽しかったです。恵泉では様々な人の支えがあって、充実した6年間を過ごすことができました。卒業した今、私の気持ちは感謝しかありません。