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大学合格体験談

M.Sさん 慶応義塾大学 文学部 人文科

2021/04/29

1.英語を習得する近道は、学校の授業を大切にすることです。授業を無駄にしないことは、多くの時間を無駄にしないこと。受験勉強は効率性が大切です。
2.模試の結果でスランプになる必要はありません。できなかった問題を分析し、対策を練り、着実に実行して本番までに克服すればよいのです。
3.コロナ禍という状況はしばらく変わらないでしょう。全てが自分の思い通りになるとは考えず、現実を直視して、できることをするのが大切です。

  1. 【慶応義塾大学 文学部 人文科 を志望した理由】
    文学部を選んだ理由は、言葉への関心が高かったからです。言葉とは意思の伝達手段だけでもないし、多くの人が考えるほど器用でもありません。また、物事を考えてから言葉を発するものと思いがちですが、自らの発言を後で追体験するということもあるのです。言葉はとても面白い世界なのです。私はすぐに結果を求めがちな時代だからこそ、文学を学ぶことで、人としての存在意義を再確認することができると考え、文学部を選びました。
    志望校の選択で重視したのは、授業の質と学生の雰囲気、校舎の景観、居心地の良さです。慶応大学はこれらの全てを兼ね備えていました。また、受験勉強をするまで気付かなかったのですが、同大学が記述式の試験を行っていることに好感を持ちました。きっちりとした考えの元、学生を選別しようとする意思が感じられたからです。
  2. 【英語の勉強方法について】
    英語の基礎力は学校の授業と課題に合わせて丁寧に勉強すること、継続することが大切です。例えば、私の場合、①「Data base」の小テストの前日には、左ページを折り曲げて、和訳だけを見て英訳できるかどうかまで勉強しました。  ②教科書の文章も予習の段階で全て和訳し、テスト前には和訳から英文が書けるようにしました。③さらに、英文法のドリルについている和訳も英文にできるようにしました。これらのことを中学生の頃から続けたことで、英語の基礎力が身に付けられたと思います。
    特別な受験対策ではありませんが、学校の授業と教材を有効に活用しました。例えば、6年の夏以降に文法をもう一度勉強する余裕はありませんでしたが、学校の「POWER STAGE」のテストで学び直すことができました。また、過去問や共通テストの予想問題を解く「英語演習」の授業では、80分間という時間を計りながら問題に集中することができたので、本番試験の時間配分を感覚的に鍛えることができました。
    英語の試験では長文が必ず出題されます。苦手な人も多いようですが、長文を読むにはコツがあると思います。私の場合、問題提起をしながら読解しました。例えば、「○○は最高の人物だ」と書いてあれば、「なぜ最高なのか?」、「彼は××を成し遂げた」と書いてあれば、「どうやって成し遂げたのか?」。このようなことを考えながら読むと、文字の羅列をただ追うよりも読解力が自然に深まっていくのです。音読でも同じように考えながら読むと効果的です。
  3. 【他の科目の勉強方法やスランプ克服法について】
    他の主要科目についても学校の授業を大切にしました。必要なのは、「学校の授業で役立つことは全て吸収する」という姿勢です。さらに、学校の授業を無駄にしないこと、つまり、多くの時間を無駄にしないということです。私たちは学校で勉強している時間の方が長いのです。学校と自宅で別々の勉強をしていては効率的とは言えません。例えば、「日本史特講・演習」は担当の先生の解説がわかりやすく、その内容が深かったので、先生の講話をメモすることで受験のポイントを整理することができました。「古典講読演習」では、学校で配布されたテキストが役立ちました。特に漢文のテキストは点数アップにとても効果的でした。
    受験勉強は長いので、スランプもあるでしょう。特に、模擬試験の結果はとても気になるところです。しかし、志望校判定は当てになりません。私は共通テストリサーチで上智大学が「C」判定、慶応大学は「D~E」だったと思いますが、慶応に合格しました。模試の結果を気にする必要はなく、できなかった問題を分析し、対策を練り、学習計画を立て、できるようにすればよいのです。本番の試験までに克服すればよいわけで、模試のたびにスランプになる必要はありません。
  4. 【恵泉の思い出は? 6年間を振り返って。】
    恵泉の魅力は出会った人々が寛容だったことです。面談の場で何時間も話を聞いてくださる先生がいたり、合唱コンクールの後に涙する先生がいたり…。同様に友人たちも損得勘定のない優しさを向けてくれました。「こんな自分を見てくれている人がいる」という思いをたくさん経験することができました。だから、何事にも正面から取り組むことができたのだと思います。「自分は全力を尽くした」という自負と恵泉の温かい眼差しで、私の6年間は良い思い出でいっぱいです。
  5. 【後輩のみなさんへ】
    「コロナ禍にあって、さらに共通テストの始まる世代で、Wで大変だね」とよく言われました。確かに外出自粛期間中は心身ともに疲れ果ててしまいました。消毒の徹底、三密の回避など、本来であれば使わなくてもよい気を遣ったのですから。その上、共通テストについても不明な点が多く、最後まで不安でした。しかし、コロナ禍の状況は次年度も変わらないでしょう。物事の全てが自分の掌にあるとは考えず、「自分の思い通りにならないのが当たり前」と考えて、現実を受け入れてください。そして、わずかでも前進することを心掛けてください。