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大学合格体験談

H.Iさん 東京都立大学 都市環境学部 環境応用化学科

2020/06/05

1.もし英語が嫌いならば、「英語は暗記するものではなく、英語は活用するもの、活用して自分の器を大きくするもの」と英語学習の考え方を変えて、将来のイメージを膨らませてみましょう。英語の学習が楽しめるようになるかもしれません。
2.新しい英語の知識を定着させるためには、「音読」が大切。何度も音読すると理解度が低い部分を発見することができます。
3.AO入試の対策では、メディアセンターにあった本がとても参考になりました。身近に情報収集できる環境があることは受験に有利です。

  1. 【東京都立大学 都市環境学部 環境応用化学科 を志望した理由】
    私は幼いころから科学に興味がありました。恵泉に入学してからは生物と関わりがある「化学」が面白いなと思うようになりました。さらに短期留学を体験してからは、大学の学びは日本ばかりでなく世界でも活かしたいと考えるようになりました。そこで、「化学」と「英語」の両方を学べる大学を探し始めると、現在の大学・学部・学科に行き着いたのです。
    都立大学の「グローバル人材育成入試(AO入試)」で入学すると、主専攻の環境応用化学の履修と並行して、留学が必須となる国際副専攻も履修することができます。文理を問わず様々な学生が集まるこのコースをオープンキャンパス(6年7月)で見つけることができたのはとても幸運でした。第一志望校と入試形態の決定が遅くなるというリスクがありましたが、自分が学びたい分野を最後まで探し続けることは大切だと思います。大学選びは人生を大きく左右すると思うので、自分が納得できるまで頑張りましょう。
  2. 【英語の勉強方法について】
    私は中学生の頃、「英語は単語や文法を暗記するだけの科目である」という概念があり、英語の勉強は好きではありませんでした。しかし、高校生になると、友人から正しい発音を教えてもらいながら、自分の考えを英語で表現し始めると、「英語で話すことは楽しい」と思うようになり、「英語は暗記科目ではない」と考えるようになりました。また将来のイメージを膨らませることも大事でした。例えば、「英語ができるようになると、洋画のフレーズを理解できるようになり、いままでとは違った楽しみ方が増える」、「多くの外国人とコミュニケーション密度を高めることができれば、世界が違って見える」など、自分がひと回り大きくなったことを想像してみましょう。きっと明るく、楽しいはずです。だから、「英語は暗記するものではなく、英語は活用するもの、活用して自分の器を大きくするもの」と考えて、英語の学習を楽しめるようになってほしいと思います。
    英語の入試対策としては、「やっておきたい英語長文500・700」を6年生の5月頃から3日毎のペースで取り組みました。解答時間に制限を設け、わからなかった単語・熟語・英文解釈を確認した後、何度も「音読」することで、新しい知識を定着できるように心掛けました。声に出して発音すると、自分が理解できていない部分が見えてくるので、音読はとても大切だと思います。
  3. 【東京都立大学の「AO入試対策」について】
    ➊一次審査は「志望理由書」と「調査書」。➋二次審査は「面接」と「口答試問」、「小論文」。➌そして、最後に「センター試験」です。「志望理由書」や「小論文」は先生に添削をお願いし、何度も指導していただきとても感謝しています。また、面接対策として、志望理由書を英語に書き換えて、ネイティブの先生と受け答えの練習をしました。
    大学のオープンキャンパスで小論文の過去問(5年分)を閲覧すると、「環境・エネルギー分野の知識」が必要だとわかりました。そこで、夏休みからは定期的に本やインターネットを利用して情報を集めて読み込みました。その際、学校の「メディアセンター」にあった本はとても参考になりました。必要なときに直ぐに調べられる環境があることはとても便利です。これは恵泉の良いところのひとつです。メディアセンターは日頃から大いに活用してください。
    その他、都立大の入学前教育で、「都立大のAO入試で最も重視するのは『人間性』」と言われました。日頃から様々な考えに触れ、自分の視野を広げておくことが一番の対策と言えるかもしれません。恵泉では、多様な考えに触れられる機会が多いので、恵泉生は様々な入試形態に対応できるのではないでしょうか。
    ちなみに、勉強のスケジュールは月曜から金曜日にやるべきことを科目ごとに手帳に書き出して実行しました。土曜日と日曜日は平日に時間がなくて出来なかったことや新たな弱点の克服のために費やしました。自分の弱点と向き合うのは難しいことですが、苦手科目や弱点は、時間をかけられる夏休みまでに取り組み、目途をつけておくことが大切だと思います。その際、自分で考えてもわかないことは、躊躇せずに学校の友人や先生方に質問しましょう。私の場合、苦手科目はその科目を得意とする友人にたくさんの質問をしました。
  4. 【恵泉の思い出は? 後輩のみなさんへ】
    恵泉の魅力は礼拝で行われる「感話」です。6年間で、自分とは異なる考え方・価値観をたくさん知ることができました。このことは私の進路にも大きく影響しました。面接で予期せぬ質問を投げかけられたときに、その場で自分なりに考え、即答できたのは、様々な考え方に触れ、物事を多面的に見ることができるようになった恵泉の6年間のおかげだと思っています。後輩のみなさんも恵泉の6年間を有意義なものにしてほしいと願っています。