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大学合格体験談

A.Iさん 横浜国立大学 教育人間科学部 学校教育課程 教科教育コース

2015/07/21

a.恵泉の良い点は、感話や上級生のお話しから常に良い刺激を受けられること。
b.試験中に駄目だと思っても諦めないこと。最後まで全力でやり抜くこと。

  1. A.Iさん【志望理由】
    横浜国立大学の教育人間科学部を志望した理由は、課程を越えて自由に授業を選択することができるからです。私は音楽系か理系に進学しようと考えていましたが、音楽は将来の就職を考えると不安があり、理系を調べると学びたいと思える学部が少なくてとても困ってしまいました。
    そんな時、横浜国大の「教育人間科学部」を見つけました。2年次から専門のコースに分かれますが、専門以外の科目を自由に学ぶことができると聞いたのです。課程を越えた学びの環境があることや、関心のあった音楽などの芸術についても、知識を深められると知り、「横浜国大に行きたい!」と強く思うようになりました。
    初めて横浜国大のオープンキャンパスに行ったのは高校1年生のとき。その当時、将来の夢は漠然としていましたが、横浜にあるキャンパスは、自然が多く残る山の中にあり、広々とした点がとても気に入りました。そして、高3の夏休み前に、横浜国大を第一志望校として決定しました。
  2. 国立大の勉強法
    国立大の対策は早く始めた方がお得です。国立大はセンター試験の入試科目数が多いことに加えて、総得点数が合否を決めるからです。つまり、早くから対策を開始して、まんべんなく勉強をしておくことが大切なのです。しかし、私の勉強方法はいまひとつ効率が悪く、ものごとに取り組むことに時間を掛けてしまうので、常に余裕がない状態でした。
    私はAO入試と一般入試を考えていたので、夏休み前半はAO入試の準備に多くの時間を費やし、残りの時間は学校の宿題に当てていました。夏休み後半では多くの時間を塾に費やし、残りの時間は自習時間としてAO入試の対策に集中しました。
    AO入試では、9/5第一次選抜の小論文を突破し、10/10第二次選抜の面接試験を突破しました。最後に、センター試験で総得点570以上であれば合格、というところまで漕ぎ着けました。
    夏休み以降の勉強は、センター試験の問題演習と過去問に集中しました。日頃の勉強では5教科7科目をバランスよく勉強するように心掛け、基礎固めと苦手科目の克服に徹していました。その際、使用する教材は、1科目につき問題集1~2冊と決めて繰り返し解くようにしました。
    その他、私が志望した学部の一般試験の場合、二次試験では総合問題か実技試験のどちらかを選ぶことができたので、私はピアノの実技試験を選択しようと考えていました。なぜならば、私はピアノが好きで、ピアノ教室を小1から高2まで週1で通っていたからです。ピアノの対策は受験勉強中の息抜きとして弾く程度にして、センター試験後に二次試験対策に徹するという計画を立てていました。
  3. 英語の勉強方法
    英語は毎日勉強しました。移動時間などを利用して単語や熟語をチェックし、模擬試験などで初めて見た単語や熟語はノートに書き写して確実に覚えるようにしました。夏休み以降の勉強では、長文を毎日ひとつ読むことを目標にして、最後まで取り組みました。
  4. 苦手科目の克服法
    私は文系科目が苦手だったので、理系科目でその弱点をカバーするという作戦を立てました。そこで、理系科目の中でも化学の成績が悪かったので、センター試験対策用の問題集を一冊選び、それを毎日解くことをノルマにしました。間違えた問題には印をつけ、分かるまで繰り返し解くようにして、化学の成績の低さを克服するようにしました。
    長い受験勉強では、勉強がどうしてもはかどらない時があります。そのような時には音楽を聴いたり好きなアーティストの動画を観たりして、リフリレッシュすると良いでしょう。
  5. 恵泉女学園の魅力
    恵泉では生徒一人ひとりが何かしらに一生懸命でした。私は「みんなから頑張ろう!」という刺激を常に受けていました。例えば、恵泉の特徴のひとつである「感話」では、自分の考えや思いを文章にして発表するので、考えること、書くこと、発表することが鍛えられました。そして、他者の感話を聞くことによって、さらに自分自身に向き合うことができ、自分の視野が広がっていきました。6年間の感話によって、将来のことや生き方をじっくりと考えることができたのです。
    因みに、恵泉には中学生の時から上級生(高校生)のお話しを聞く機会が多くあり、勉強の仕方から将来の進路まで、いろいろなアドバイスをもらうことができ、相談することもできました。
    また、中高一貫校のメリットとして、中3では高校受験がありません。私は課外活動のオーケストラやボランティア活動に参加して、多くの新しい挑戦をすることができ満足しています。
  6. 後輩へアドバイス
    中学生の頃は、興味のあることに積極的に挑戦して下さい。頭の中で考えるだけでなく行動に移すこと。そうすることで初めて、「これは自分に合う、合わない」、「これは面白い、面白くない」、「これはもっと極めたい!」などがわかるのです。私は多くのことに挑戦して、実際に体験することで、漠然とした夢が具体的なものに変化していきました。もし、将来のことに悩んでいるのであれば、まずは自分の好きなことや興味のあることに挑戦することをお勧めします。
    最後に、私はセンター試験中、数学ⅡBの手応えが悪く、「数学や理科で点数を稼ぎ文系科目をカバーする」という作戦が崩れてしまいました。正直、もうダメだと思いましたが、試験中の休み時間に、「とにかく諦めないで最後まで頑張るしかない!」と心に誓い、気持ちを立て直して最後までやり抜きました。その結果が「合格」でした。「最後まで諦めるな!」とは、よく言われる言葉ですが、本当に大切なことだと身を持って体験しました。後輩の皆さんも、「どんなことがあっても諦めずに、最後までやり抜く!」という心の強さを持って欲しいと思います。