
大学合格体験談
E.Kさん 東京理科大学 工学部第一部 経営工学科
2015/06/25
a.英語の基礎学力の目安は、定期テストで80点以上の得点ができたか!?
b.後で勉強すると言って、やるべきことを溜めてしまうのは最も悪いこと。
【志望理由】
オープンキャンパスの参加は高2の夏。志望校を決定したのは、一年後の高3の夏。大学は経営工学科がある大学に絞り、偏差値や就職率で選びました。東京理科大学を選んだ理由は、理工系の学校ながら、文系の学問も幅広く学べることがわかったからです。- 【理系科目の勉強方法】
「数学」の学習方法は、学校の授業をしっかりと聞き、教科書の練習問題を解き、その場で理解してしまうことでした。学校の授業でわからなかったことは、そのままにして置かずに、必ず先生に質問すること。この基本姿勢が基礎力を身に付けることになります。受験直前になって塾に頼るのはあまり意味がありません。
「理科」の対策は早めに始めましょう。まずは、学校の授業で教わった範囲の少し難しい問題を解いてみます。確実に理解できていれば、しばらく時が過ぎても直ぐに解けるようになります。(少しくらい忘れてしまうのは仕方がありません)「化学」は暗記項目が多いので、教科書を何回も読むことが最も効果的でした。受験直前まで教科書を読んでいましたが、本番試験では細かい部分まで出題されていたことがわかりました。次に、重要なことだけを集めた頻出問題集を解いて下さい。最後に、志望大学の過去問をやることで出題傾向を探りましょう。
もし、塾を利用するのならば、塾の授業も予習・復習しないと意味がありません。講座の受けっぱなしでは知識として定着しないからです。また、塾を利用することは、余計に勉強時間が必要となることも忘れないでください。 - 【英語の勉強法】
学校の授業をしっかりと聞いて、毎回のテストで8割以上の得点ができていれば、基礎学力は身に付いているので大丈夫です。大学受験で注意したいことは、単語や熟語などの語彙力は、大学によって求めるレベルに大きく差があること。つまり、志望校に応じて、足りない部分は自分で補う必要があります。スケジュールの目安として、高3の夏までに「英単語ターゲット1900」などを一回やり終えておくと、それ以降の勉強が楽になると思います。
さらに、余裕があれば、塾の長文講座を受講し、何回も読むとよいでしょう。その際、長文に出てきたわからない単語や熟語などは、全て抜き出して覚えるようにすること。翌日に持ち越さないことが長い受験勉強のコツです。 - 【スランプ克服法】
私は幸いにもスランプということはありませんでした。一日中、ガツガツ頑張って勉強するよりも、少し緩めに勉強した方が大きなストレスにならず、却って勉強効率が良かったと思います。ヤル気が出ない時は、無理して勉強はしませんでした。
「化学」は暗記することが多いので嫌いな科目でした。しかし、一年間、化学の勉強を続けることにより、最も得意な科目になってしまいました。いまは苦手な科目でも、早く勉強を開始し、少しずつ勉強を進めると知識が増えていきます。同時に、知識が増えるにつれて、成績は少しずつ良くなっていきます。すると、知らないうちに好きな科目になってしまうわけです。みなさんも私のようなことになるかもしれないので、苦手科目でも嫌がらずに早く勉強を開始してください。
一方、得意科目だと思っていた英語を放っておいたら苦手科目になってしまいました。毎日少しずつ勉強することは本当に大切ですね。
勉強方法をまとめると、学校の授業で基礎的なことをしっかりと習得すること。そして、応用や発展的な問題に対応するためには、学校だけでは不足する部分があるので、各自の能力に合った問題集を選び勉強すること。成功のコツは、学校教材等を利用して基礎力を早めに仕上げてしまうこと。そうすれば、問題演習を早めに取り掛かることができ、かつ、大学別の過去問にも早く取り組むことができます。結局、学校の授業を大切にすることが大学受験の成功の近道です。 - 【恵泉女学園の魅力】
恵泉の良い点は、自由で一人ひとりの個性を大事にしてくれたこと、また、生徒は気張らず、ピリピリしない人が多かったことです。特に、受験間近のとき、少しのんびりした学校の雰囲気が、高3生のピリピリ感と中和されて、ちょうど良かったと思っています。
しかし、そんなのんびりした学校の雰囲気でも、自分の意見をちゃんと言えるようになるので、メリハリがしっかりと効いた学校なのかもしれません。
その他、クラブ活動でもチャラチャラしている生徒は全くいませんでした。真剣に取り組んでいる姿が多く見られ、「私なんか…」など、後ろ向きの考えを持つ人はいませんでした。私にとって恵泉はとてもいい環境だったと思っています。 - 【後輩へアドバイス】
大学受験に向き合う際、決してやってはいけないこと。それは、言い訳をすること。例えば、①「いまは時間がないから…、後で勉強する…」と言うのは、やるべきことを溜めてしまうだけなので一番良くありません。②「自分の能力が低いから、クラブ活動と勉強は両立できない」と言うのは、自分の弱い心を正当化しようとしていることに気付いて下さい。③「もっとやっておけばできた…」と言っている人も愚かで、やらなかったのは自分の落ち度です。そんな言い訳は全く意味がありません。以上、結局、全てが言い訳であり、自分の努力不足を他人に広めるだけなのです。勉強を疎かにした言い訳を自分で作っても意味がありません。もし、大学受験で自分に言い訳しないで努力することができれば、きっと将来も言い訳しないで頑張ることができると思います。言い訳をしないで前に進みましょう。