
大学合格体験談
Y.Aさん 北海道大学 文学部 人文科学科
2019/04/18
国立大学の試験で、難問奇問が出題されることはありません。
国立大学の入試対策は、学校の授業で基本を積み重ねること。
国立大学は入試科目数が多いので、得点目標は「得意な科目は8割」、「苦手な科目は5割」に設定しました。
【北海道大学 文学部 人文科学科を志望した理由】
親戚が北海道に住んでいることから親しみを覚え、高1のときオープンキャンパスに参加しました。自然が豊かで、広大なキャンパスに心ひかれたのがきっかけです。また、私はもともと歴史系の勉強をしたいと思っていたのですが、他にも気になる分野を持っていました。北海道大学では、自分が学びたい科目はもちろんのこと、理系科目の勉強もできるなど、1年間の教養学部で、幅広い科目を選択することができるのです。その後、2年次の専攻を決定します。漠然と「もし進学するのなら、ここがいいなあ」と考えるようになりました。
東京で開催された説明会で、現役の学生さんに直接お話しを伺うことができ、わからないことばかりだった国立大学の受験対策を具体的に教えてもらえたことは、大変貴重な情報となりました。在校生のアドバイスは大変心強かったです。- 【英語の勉強方法について】
予備校に通っていなかったので、学校の授業をとにかく大切にしました。例えば、学校で配布された「データベース」と、単語帳(私はターゲット)を一冊勉強すれば、読めない文章はほとんどなくなると思います。また、「ネクステ」と「フォレスト」を併用して文法を勉強すれば、基本知識は十分でしょう。私の場合、フォレストは1回、ネクステは2回通読しました。
学校の授業の中では、「英語演習」と「Spark」が大変役立ちました。それぞれの授業が終わった後、復習には十分な時間をかけました。自分の知識の中で、抜けているところがあれば、ネクステで必ず確認するように心がけました。
入試対策としては、“長文”と“ヒアリング”は英語の必修授業で勉強していたので、予備校の短期講習会を利用して、難関大の“実践問題”にチャレンジしました。英作文は国立大の二次試験でも必要だったので、「Spark」と英語の先生に個人的に見ていただきました。 - 【国立大学の受験対策について】
学校の授業では基本的な知識を教えてもらいます。国立大学は私立大学とは違い、難問奇問が出題されることはほとんどありません。つまり、学校の授業で、基本を積み重ねることが、国立大学の入試対策と言えます。
国立大学は受験する科目数が多いので、効率的に学習することが大切です。そのためには、既にできること、入試に出ないとわかっていることは勉強しないことです。周りの人たちがやっているのを見て、焦ることもありますが、時間の無駄なこともあるので、見極めることが大事です。また、得意な科目はさらに詳しい知識を入れること。苦手な科目は基本知識を入れて、平均点をクリアするように勉強すること。細かな計画や高い目標を立ててしまうと、自分にとってはキツイと思ったので、模試では、得意な科目は8割、苦手な科目は5割(標準レベルにする)を得点目標にしました。秋頃から理科と公民を追い込み、ひたすら参考書とセンターの問題集を繰り返しました。力が一番つく方法は、インプットした知識を“演習”によって、即実践的に使えるようにすることです。
入試はスピートが勝負なので、試験時間の-10分と定めて、時間を測って解答スピードをアップするように心がけました。その他、苦手な数学の場合、全問を解くのに1時間30分もかかるのに、得点は6割ぐらいでした。そこで、数学は割り切って大問の半分までを解き、その後はできそうなものだけを解くという作戦を立てました。自分の強みと弱みによって、解答の仕方を変えるべきだと思います。 - 【後輩のみなさんへ】
受験勉強も大事ですが、そのときにしかできないことは優先してもよいと思います。受験生の夏、私はアイドルのライブを見に行きました。「大好きなアイドルの写真を一日30分くらいは見ないと気が済まない」、そんな普通の女子高生でした。心の拠り所を失うと、ネガティブ思考になったり、集中力に大きく影響します。好きなものに触れる時間まで、無理して削らないでください。
最後に、健康には気をつけましょう。1日7時間はしっかりと睡眠をとり、三食のごはんを欠かさず食べて、寝る前に暗記モノの勉強を軽くするくらいの生活が、一番長く続くと思います。特に、集中力がないときは昼寝をしましょう。