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大学合格体験談

M.Tさん 早稲田大学 文学部

2015/04/15

a.スマホは勉強部屋に置かないこと。勉強に集中できる環境を自分でつくること。
b.最後まで大学受験に向き合った経験は、「大学名以上の価値」がある。

  1. M.Tさん志望理由
    アニメやマンガ、ミュージカルなどが好きで、これらを学問として取り組んでいる学部を探しました。第一志望校の早稲田大学は、高1の頃は学力的に無理だろうと思っていましたが、学部の内容が大変面白そうだったうえ、「大学らしさ」を味わえる大きなキャンパスに憧れました。第2~3志望校は、先輩からの話しを聞いて良さそうな学校を選びました。最終的に、受験する併願校は先生との面談を通して決めました。
  2. 英語の勉強方法
    「文法」がガタガタな状況でした。そこで、「英文法1000」を夏までにとにかく繰り返して問題を覚え、秋以降は控えめにして勉強を続けました。
    「長文」は通っていた塾に、とても自分に合う先生がいらしたので、その先生流の読解法を学び、ひたすら読み続けました。
    しかし、長文の場合、何といってもボキャブラリーがなければ、学力は向上しません。私の場合、高1~2のうちに「システム英単語」を完成させていたのが良かったと思います。単語を暗記するポイントは、“複数の意味”を覚える必要はなく、長文の読解中に“ひとつの意味”を瞬時に引き出せることです。
    「センター試験対策」で役立ったのは、学校で開いてくれた放課後講座(模擬センター講座 週1回)です。自分ひとりで長文問題を勉強することは億劫なので、みんなと一緒に勉強できたことが大変良かったです。大問ごとにそれぞれの正解率を出して、どの問いで失点しているかを知り、弱点を克服するようにしました。
    反省していることは、もっと早くから「熟語」に力を入れておけばよかったこと。そうすればもっと得点できたと思います。
  3. 他主要科目の勉強法
    「国語」は学校の授業と自分の力だけで勉強しました。現代文は問題集を一冊買って、最初は時間を計りながら解き、二度目には、「回答の選択肢ごとに、『なぜ正解なのか? なぜ不正解なのか?』という理由を自分の言葉にしてメモする」という勉強方法を続けました。このやり方で、センターの国語は1年間で80点も上昇しました。
    「古典」も学校の授業に全力を注ぎました。まずは、一回解いた問題を解き直して知識を確実にすることが大切です。二回目は、時間的に余裕がある夏休みにじっくりと勉強して、完成させてしまうことをお勧めします。
    「世界史」は、とても得意な科目でした。そこで、さらに自分の強みにしようと考え、塾を利用しました。センターの世界史は年号をできるだけ覚えると得点し易くなると思います。また、一問一答タイプの教材よりも、長い設問を穴埋めしていくタイプの演習を繰り返す方が、難関校突破に役立つと思います。文章問題を読むことにより、出題の時代背景や出題の意図、関連する項目を同時に学ぶことができ、なによりも本番試験に慣れることができるからです。つまり、一石何鳥にもなると言うことです。その他、文化史は早めに始めるとよいでしょう。地域史(朝鮮・東南アジアなど)は、大問で2問も出題されることがあるので、夏や冬に教科書と資料集を見ておき、現代までの広範な知識を持っておくようにして下さい。
  4. スランプ克服法
    休日のときは、アニメを見ながらゆっくりと昼食をとることが、私にとって何よりの息抜きでした。スポ根のアニメを見てテンションを上げたりしていました。注意点は時間を取られ過ぎないようにすること。だから、勉強中はスマホに触れてはいけません。Twitterなどは絶対にダメです。間違いなく使用時間が長くなります。私の場合、スマホは常にリビングに置き、自分の部屋には持ち込みませんでした。勉強をするときは、集中できる環境を自分でつくることが重要だと思います。ぜひ、時間のかからないリフレッシュ策にして下さい。
    その他、学校や塾へ行けば勉強をしている人がたくさんいるので、集団心理を利用して、自分の気分を勉強に向ける方法も良いでしょう。
    お勧めできないのは、スランプに陥ったからといって、一日中何もしない日をつくることです。何もしないことがリフレッシュになるとは限りません。逆に焦りが生じますし、勉強のノルマが増えてしまい、さらに嫌になることの方が多いと思います。
  5. 恵泉女学園の魅力
    恵泉の良い点は、先生の目が生徒一人ひとりに行き届いていたことです。今回、受験で良い結果となったのは、先生方が出来るときはその能力をさらに伸ばし、学習についていけないときには粘り強く何度も教えて頂いたことによるものだと思います。
    また、所属していたオペレッタクラブで出会った先輩たちとのつながりがあったからこそ、私に合った進路を探すことができました。恵泉は、友達や先輩、先生という様々な出会いの機会をたくさん提供してくれた学校でした。但し、その出会いを生かせるかは、その人の心掛け次第です。私はその尊い価値に気付いたら、もう卒業となってしまいました。
  6. 後輩へアドバイス
    中学生のときには、真面目に勉強している人をカッコ悪く思う雰囲気が周辺に流れているかもしれません。しかし、大学受験を経験して思うことは、「コツコツと何年も積み上げてきたことを超えることはできない」ということです。結果を出せるかどうかは、当日の問題とか、体調とか、学力以外のいろいろな条件も絡んできますが、「中高6年間で身に付けたことの学習の質と量が全てである」ことを肝に銘じてください。
    また、一般試験を受験しない選択肢もありますが、2~3月まで自分と向き合い続けたことで得られるものは、「大学名以上のモノである」ことを保証します。最後まで頑張った人にしかわからない嬉しさや悔しさを、勇気を持って味わってください。私は、「全力を尽くした経験は再び役に立つときが来る」と信じています。