
校長ブログ
聖書の会

人の心を支配するもの

ナオミの生涯
6月1日に恵泉会宗教部主催「聖書にふれ、恵泉の教育を知る」の第一回目で「「聖書から、女性の生き方のヒントを学ぶ」と題してお話をさせて頂きました。 旧約聖書のルツ記よりナオミ、ルツ、オルパの生き方を学びました。特に、ナオミは、妻、母、姑、祖母と女性の生き方の四つの面を体験しています。また、ルツとボアズの運命的な出会いから、イエス様への系図が繋がっていくという遠大な神様の御計画を学ぶことができました。ご参考までに、レジメを付け加えておきます。
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讃美歌 312
聖書 ルツ記2章20節 (ルツ記 p421から)
ナオミは嫁に言った。「どうか、生きている人にも死んだ人にも慈しみを惜しまれない主が、その人を祝福してくださるように。
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話のテーマ
- 人の心を支配するものは何か。ナオミとルツは、どのようにそれを得たか。
- 歴史に働く神様のご計画はどのようなものなのか。
- 私たちの成長のため、神様は私たちをどのように取り扱うのか。
1.時代背景
時 :さばきつかさが治めていたころ(1:1) 士師の時代 BC1200-1000年頃?
場所 :モアブ、ベツレヘム
登場人物:エリメレク、ナオミ、マフロン、キルヨン、ルツ、オルパ、ボアズ
2.物語
1章 絶望から
- ナオミは言った。「あのとおり、あなたの相嫁は自分の民、自分の神のもとへ帰って行こうとしている。あなたも後を追って行きなさい。」(1:15)
- ルツは言った。「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰れなどと、そんなひどいことを強いないでください。わたしは、あなたの行かれる所に行き/お泊まりになる所に泊まります。あなたの民はわたしの民/あなたの神はわたしの神。(1:16)
- ナオミは言った。「どうか、ナオミ(快い)などと呼ばないで、マラ(苦い)と呼んでください。全能者がわたしをひどい目に遭わせたのです。(1:20)
2章 出会い
- ナオミの夫エリメレクの一族には一人の有力な親戚がいて、その名をボアズといった。(2:1)
- 召し使いは答えた。「あの人は、モアブの野からナオミと一緒に戻ったモアブの娘です。(2:6)
- ナオミは嫁に言った。「どうか、生きている人にも死んだ人にも慈しみを惜しまれない主が、その人を祝福してくださるように。」ナオミは更に続けた。「その人はわたしたちと縁続きの人です。わたしたちの家を絶やさないようにする責任のある人の一人です。」(2:20)
3章 願い
- しゅうとめのナオミが言った。「わたしの娘よ、わたしはあなたが幸せになる落ち着き先を探してきました。(3:1)
- 「お前は誰だ」とボアズが言うと、ルツは答えた。「わたしは、あなたのはしためルツです。どうぞあなたの衣の裾を広げて、このはしためを覆ってください。あなたは家を絶やさぬ責任のある方です。」(3:9)
- しゅうとめは言った。「娘よ。このことがどうおさまるかわかるまで待っていなさい。あの方は、きょう、そのことを決めてしまわなければ、落ち着かないでしょうから。」(3:18)
4章 結婚
- ボアズはそこで、長老とすべての民に言った。「あなたがたは、今日、わたしがエリメレクとキルヨンとマフロンの遺産をことごとくナオミの手から買い取ったことの証人になったのです。(4.9)
- ボアズはこうしてルツをめとったので、ルツはボアズの妻となり、ボアズは彼女のところに入った。主が身ごもらせたので、ルツは男の子を産んだ。(4:13)
- サルモンの子はボアズ、ボアズの子はオベデ、オベデの子はエッサイ、エッサイの子はダビデである。(4:21,22)
3.ナオミとルツの生き方を考えましょう。
a.ナオミ
(1)ナオミという名前は何を意味するか?
(2)神はいかにしてナオミを祝福したか?
b.ルツ
(1)ルツはどうしてナオミによりすがったのか?
(2)神はルツにどのような特別な祝福を与えたか?
c.オルパ
(1)オルパは、なぜナオミから別れたのか?
(2)オルパのその後の記事が聖書に書かれていないのは何故か?
苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。
私はそれであなたのおきてを学びました。詩編119編71節 (新改訳聖書)