
校長ブログ
合唱コンクール

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1年生の学年合唱
2016年度 合唱コンクール開会礼拝
賛美 「主をほめよ」グノー作曲
暗唱聖句 交読文28 詩篇119篇 初めから6行まで
聖書 詩篇113篇
祈り
お話
黙祷
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このような立派なホールで合唱コンクールが行えることを感謝します。
また、今日も多くの保護者の方が来られています。ご来場ありがとうございます。
ハレルヤという言葉は、ヘブライ語で「ハラール・ヤ」と分けられ、「ハラール」は、「歌で祝う」「興奮する」「栄光を輝かす」「光を与える」という意味があるそうです。
そして、「ヤ」は、神の名である「ヤハウェ」を短縮した「ヤ」で、「ハラール」に「ヤ」を付した形が「ハレルヤ」になり、「神様を褒め称える」という意味となります。
今日読んでいただいた聖書の詩編113篇は、このハレルヤで始まります。ハレルヤで終わります。そして、1節では、このハレルヤを冒頭に、「主を賛美せよ」「御名を賛美せよ」と、「主をほめよ」が3回も繰り返され、リズム感を持っています。これは、次の様な旋律(メロディ)を生み出します。
2節では、「今より永遠」にと、時間的な広がりの中に、神が賛美され、3節では、「日の昇るところから日の沈むところ」という空間的な広がりの中で、神が賛美されます。いわゆる時空を超越した次元で神がたたえられています。続いて4節では、神は世界全体の上遥かにおられ、まぶしいほどの栄光に満ちておられることが語られます。
5節では、神と比較できるものは何もない、と詩編の作者は神の絶対性を強調します。
しかし、6節から驚くべき事が語られます。そのメロディーに変化が起こります。
そのような神は、ひとりだけ離れて超然としているのではなく、身を低くして御自分の造られた被造物を見られる、というのです。
しかも、御覧になるだけではなく、7節、「弱いものを塵の中から起こし、乏しい者を芥(あくた)の中から高く上げ」て、下さるというのです。なんと、慰めに満ちた神のご性質なのでしょうか。そして、8節は、この世において不自由な者に、自由を与えてくださることを語り、9節では、子供のない女性は、子供のある女性と等しく喜びが与えられると約束しています。神は、私たちに働いて、神の栄光の座まで引き上げてくださるというのです。
私たち恵泉女学園の信じる神は、ご自身の身を低くし、ご自身の愛をこのようにお示しになる方なのです。これは、イエス様の生き方、イエス様の十字架そのものではないでしょうか。
私たちの心がこの事実に触れた時、賛美は心の最も深いところから沸き出る魂の声となるのです。そして、賛美は神の懐に抱かれた者の歓喜の現れとなります。
神の愛に応えた、私たちの応答がハーモニーとなって、奏でられるのです。
今日の課題曲を含めて、すべての合唱が神をほめたたえる心からの賛美になりますよう、心より願います。