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校長ブログ

第2回保護者会礼拝

2016/06/14
ボーダーガーデンに咲くアジサイの花

ボーダーガーデンに咲くアジサイの花

讃美歌 228
聖書 ルカによる福音書10章36.37節
お話 「行って、あなたも同じようにしなさい -恵泉の教育から―」
祈り

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(パワーポイントによる)

今日の聖書箇所は、「善きサマリヤ人」の話で有名なところの最後の場面です。
まず、話の全体像を掴んでみましょう。
律法の専門家がイエス様に、「どうしたら永遠のいのちをえることができるか」と問います。イエス様は、「律法にはなんと書いてあるか」と律法の専門家に逆に質問します。彼は「「あなたの神である主を愛し、隣人を自分のように愛せよ」とある」と答えます。イエス様は「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば、命がえられる」と答えます。彼は、自分が十分にそのことを行っていると自分を正当化して「では、わたしの隣人とは、だれかと」質問します。イエス様は、それを例えで答えます。
聖書をそのまま引用します。

:30 イエスはお答えになった。「ある人がエルサレムからエリコへ下って行く途中、追いはぎに襲われた。追いはぎはその人の服をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。
:31 ある祭司がたまたまその道を下って来たが、その人を見ると、道の向こう側を通って行った。
:32 同じように、レビ人もその場所にやって来たが、その人を見ると、道の向こう側を通って行った。
:33 ところが、旅をしていたあるサマリア人は、そばに来ると、その人を見て憐れに思い、
:34 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。
:35 そして、翌日になると、デナリオン銀貨二枚を取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『この人を介抱してください。費用がもっとかかったら、帰りがけに払います。』
:36 さて、あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」
:37 律法の専門家は言った。「その人を助けた人です。」そこで、イエスは言われた。「行って、あなたも同じようにしなさい。」

律法の専門家に自ら答えを引き出させます。「あなたの隣人とは、その人を助けた人です」
教育改革が声高に叫ばれています。背後には、20世紀型の大量生産・大量消費の産業構造の変革、世界的視野に立った国家や言語、民族の多様性の受容と共生、人工知能・自動機械との厳しい競合が挙げられています。生徒たちが社会に出た時には、答えのない問題に立ち向かい、自ら解決していかなくてはなりません。
(2040年社会が迎える特異点を紹介)
中学高校でしか身につかない力、中高で身につけていたほうが好ましい力があります。恵泉の中高で育てたい生徒像はそれを表しています。
(1)個としての自覚に目覚めた、(2)平和への不屈の意志をもつ、(3)いのちの尊さを知る、(4)確かな学力を備えた、女性です。「善きサマリヤ人」に今日的な人間力を学びます。
彼は、非常に高い問題解決力を持っています。
一つは、既成の価値観にとらわれず、物事を瞬時に判断し、的確に素早く行動しています。彼は、目を見張るような主体性の持ち主です。
サマリヤ人は、歴史的な事柄でユダヤ人から迫害されていたにもかかわらず、ユダヤ人を助けました。二つ目は、民族、宗教の差異を問題にせず、それを超えて多様性を認め受け入れているところです。人を助けるためという一点を明確にしています。
三つ目は、目的を遂行するためには、複数の人との協働性です。レンブラントが1630年に描いた「善きサマリヤ人」の絵があります。
(レンブラントの絵画を提示)
絵には、馬を引く少年、傷ついた人を馬から担ぎ上げる屈強な若者、宿屋の戸口で宿屋の主人であろう老人と交渉するサマリヤ人の後姿、また少し離れた井戸端では水を汲む宿屋の使用人の女性がレンブラントの特徴の光と影のコントラストの中で描かれています。5人を描いたレンブラントの想像力は見事だと言わざるをえません。サマリヤ人と「人を助けるため」のチームワークが如何なく表されています。
今日のタイトルは、「行って、あなたも同じようにしなさい。—恵泉の教育から」です。恵泉の生徒達は、日頃の学校活動で「善きサマリヤ人」にある「手を差し伸べる気持ち」の尊さを学んでいます。今日的な人材教育もないがしろにはできないでしょうが、それよりも人間教育こそ学校教育で大切なものだと思います。恵泉の教育は、「隣人の苦しみは、心を持ってしかいやされない」ことを知って、それをわずかでも実践することにあると思います。

教育現場での取り組みの一例をお話しします。
中学入学式で新入生が覚える暗誦聖句です。
ルカによる福音書6章31節にある人に対する「黄金律」です。
「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」
次に、信和会の宗教部と奉仕委員会から通常の活動を紹介します。
宗教部では、毎月の献金の一部をチャイルド・ファンド・ジャパンを通して、フィリッピンの子どもたちを支援しています。毎月一人4000円で各学年1名、計6名のチャイルドをサポートしています。昨年度の6年生のチャイルドは、今年新1年生が担っています。
(6人の顔写真を紹介)
1年は、クララさん(10歳)、2年はアヤンくん(12歳)、3年はジニーさん(16歳)、4年はエイプリルさん(15歳)、5年はジョナルドくん(14歳)、6年はマイリーさん(13歳)です。
奉仕委員会では、毎週の良工房でのお手伝い、毎月のデイホーム赤堤訪問の他に、使用済み切手やアルミ缶収集を行っています。使用済み切手は、日本キリスト教医療協会JOCSに送られます。
(奉仕委員会の作成したポスターと、委員の集合写真を紹介)
時間の関係で、その他は、お配りした資料をご覧ください。
最後に、献金についてご報告します。生徒たちは、毎月お小遣いの一部を捧げています。昨年度(2015年度)の献金総額は、3,243,876円、献金先 80か所となりました。2014年度は、2,859,391円、献金先は61か所でした。
これは、サマリヤ人が宿屋の主人に手渡したデナリオン銀貨2枚に勝るとも劣らない額です。
21.5世紀を生きるために、自分が負担を負っても人助ける姿勢は、問題解決の大切な糸口になっていくことでしょう。このような教育を創立以来行われていることを学園の主イエス様に、感謝をいたします。