
校長ブログ
弥生3月 別れの季節を迎えて
2023/03/01
早いもので本日から3月。久しぶりに大学受験期間を経て、6年生も15日の卒業式に向けて登校再開です。1~5年生は学年末の定期試験期間を迎えています。
昨日の礼拝担当のH先生は、『勉強の哲学』という本から『勉強とはこれまでの自分を失って変身することだ。(中略)勉強というのは新しい考え方に乗ることによって自分の幅を広げていくこと、つまり自分を良い意味で壊していくわけなので、勉強が痛みやつらさを伴うのは当然だ。』という文章を紹介され、「変化のスピードが激しく、価値観や常識が時代によって簡単に変化する時代だからこそ、目の前にある価値観や常識を絶対だと思い込むことなく、少し遠くから角度を変えて眺めてみる姿勢を忘れないこと、そして変化を恐れず、新しいものを受け入れていく、挑戦していくことが大切です。」と語られました。
また、今朝のT先生の礼拝では、もうすぐ恵泉を卒業していく6年生との「別れ」を意識しつつ、「たくさんの思い出を心の引き出しに大切に保存すること。別れは新しい出会いのプロローグであること。」さらに、ご自身の大学時代の同級生の展覧会での思いがけない再会の喜びを通して、巣立ちの時を迎えた生徒達に希望と励ましのメッセージを語られました。
毎朝、生徒と教職員が共に集う恵泉の礼拝では、聖書の御言葉に聴き、語る教員や生徒の言葉に真摯に耳を傾け、自身の心に向き合う貴重な時間が流れています。この心の畑の耕しが、一人ひとりにとって実り豊かな人生の土台づくりとなっていることを実感しています。