校長ブログ
泉のほとり
2021/10/24
「麦秋」という言葉が初夏の頃の季語と知ったのは、恵泉で収穫された小麦が中庭の軒先に干されるのを目にしてからです。先週は中学2年生が家庭科の授業で、恵泉産の小麦を使ったスコーンとリンゴジャムを調理してふるまってくれました。手作りの優しい味にお腹も心もほっこりしました。
また、文部科学省による「子どもたちの文化芸術活動と地域における文化芸術の振興」の施策で、中学1年生に向けて生田流のお琴の教室が開かれました。恵泉では以前から邦楽や雅楽の鑑賞・体験授業を行ってきましたが、お琴の授業は今回が初めてでした。大会議室に並べられた二人に一面ずつのお琴から奏でられる雅な調べが、中庭の泉の水音に重なって聞こえてきたのは何とも心地好いひと時でした。
先日の昼休みには、課外サイエンス・アドベンチャー物理班のメンバーが中庭でモデルロケットの打ち上げ実験を行っていました。物理班では今年もGirls’ Rocketry Challengeの活動に参加しており、16日には筑波のJAXA宇宙センターでの全国大会に出場してきました。
恵泉の泉のほとりに繰り広げられる日々の豊かな学びの光景を目にするのは、この上ない喜びです。
「その人は 流れのほとりに植えられた木。 時が来ると実を結び その葉は枯れず そのなすことはすべて栄える。」(新改訳2017 詩篇1:3)