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校長ブログ

心を育てる

2020/07/12

 学校再開から約1か月、アンケートや個人面談、日々の何気ない声掛けなど、各学年の先生方が生徒にきめ細やかに心配りする様子が見られ、大変嬉しく思っています。1年生も学校生活のリズムに随分慣れてきたようです。2年生は休校中に感じた感謝を言葉に表し、ブドウの実のディスプレイを完成させました。ブドウの実に書かれた一つ一つのメッセージには、休校中の家族(ペットを含む)の支えに対する素直な「ありがとう」の気持ちが込められ、読む側も自然と笑顔がこぼれます。

 2年生の第2の企画は今週始まる「ピーナッツさん」です。これは恵泉の短期大学園芸生活学科から受け継がれた習わしで、くじ引きで決まった自分のピーナッツさん(ペア)に、10日間こっそりと親切をし、最後に「私のピーナッツさん」の種明かしをするものです。どうしたら相手が喜んでくれるか自分であれこれ考えて、しかも相手にわからないようにして実行にうつす。相手の笑顔を思い浮かべるだけで自分も楽しくなってきます。「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」の実践企画です。

 3年生は先週金曜日、昨年度のクリスマス礼拝にお出でくださった、経堂キリスト集会の三綿直人先生から「思い通りにならない時に」という題でお話しいただきました。自分が思い通りにならないと感じる時こそ、①感謝する心を忘れないこと②神様の豊かさに目を留めること③自分の「弱さ」は自分の「強み」であると知ること、という応援メッセージをいただきました。先生のお話の後、残って質問する生徒たちの晴れ晴れとした表情が印象的でした。

 学校で学ぶ意義は「知を育てる」ことですが、興味と関心の種から知識の芽が発芽するのに欠かせないのは「心を育てる」土づくりです。仲間を信頼し、感謝し、安心して過ごす中で共に育ち合う、「神の畑」を明日も耕していきましょう。