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校長ブログ

それは真実、必要、親切ですか。

2020/04/16

 休校期間の延長が始まってから10日あまりが経過しました。この間様々なところで新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための自粛が始まっています。恵泉でも教職員の出勤制限の中で、先週に引き続き昨日第2便のレターパックが発送され、各ご家庭には担任からの電話やメールでの連絡が入ってきていることでしょう。先生達からは、「皆さんの元気な様子が電話の向こうから伺えて何より嬉しかった」との声が聞こえてきます。来週からは、動画なども配信しながら、皆さんとの繋がりを深めていこうと準備中です。

 私達はこの目に見えないコロナウイルスとの闘いの中、日々多くの情報に触れることで、かえって不安が増大することもあります。SNSなどで誰でも容易に情報を発信できるようになった今、デマや憶測が拡散されることもあるでしょう。膨大な情報を鵜呑みにするのではなく、内容をよく吟味し、必要な情報を賢く収集整理していくことが大切です。自ら責任をもって情報を発信し、個人のプライバシー保護や、ネチケット(受け手側を思いやる心)に配慮するなど、「メディアリテラシー」については、恵泉の教育の中でずっと重点が置かれてきたことです。私達はコロナウイルス拡散の危険だけでなく、間違った情報によって偏見や差別などが生まれ、友好な人間関係が阻害される情報社会の危険にも注意を怠ってはいけません。

 創立者河井 道先生は恵泉生に、「うわさ話を隣りの人に伝えたくなった時、3つの問いを自分に問うように」と言われたそうです。

1.Is it true? (それは真実か) 2.Is it necessary? (それは必要か) 3.Is it kind? (それは親切か)

私達は言葉によって自分の考えや思いを相手に伝え、互いにより良い関係を構築するために適切な言葉と情報を発信していく責任があります。相手を非難する冷たい言葉ではなく、優しさに溢れた愛の言葉を発することができるように、いつも心掛けていきましょう。

 光の子として生きる(エフェソの信徒への手紙 5章6節~)

「光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。何が主に喜ばれるかを吟味しなさい。」

校長室に届けられるキャンパスの花々