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感話

R.N.さん(3年生)の感話 ー家族ー

2013/02/25

 最近、家族と一緒にいて楽しいと思うことが少なくなったように思います。友達と一緒にいるときの方が楽しいし落ち着いていられる気がします。普通なら、家族と家で過ごす時間が一番落ち着いていられるはずです。では、なぜ、いつ、このような気持ちを抱くようになったのか。疑問に思った私は原因を考えてみました。すると頭の中に一つの単語が浮かび上がってきました。それは「笑顔」という単語です。ここ最近家族に見せる笑顔が極端に少なくなったように思います。昔は学校で起きた出来事、笑い話、悩み事などあらゆることを、特に母に沢山話していました。しかし今は全くと言っていいほど学校の出来事を話さなくなり、それに加え私は、家で以前より携帯を使うことが多くなりました。そのため自然と家族との会話が減ってしまっています。
 LINEというアプリを多くの人が知っていると思いますが、私はそれを使って友達と会話をしていて話が盛り上がると、その会話に何時間も何時間も時間を費やしてしまいます。そのような事が続き、以前、母に注意されたことがあります。悪いことだとわかっていながらも私は自分の部屋に行ってLINE を続けてしまいました。別の日にまた同じことで注意されました。その時は携帯をテーブルに置きましたが、怒られたというイライラとその場の空気に耐えられなかった私は、ムスッとしながらリビングを出て自分の部屋に行きました。
このような調子では母に怒られるのも、家族との会話が減るのも当然で、みんなが嫌な気持ちになります。招いた結果は笑顔のない、じめっとした空気。誰もが望まないそんな空気を変えようと思い、私はあえて携帯をいじらない日をつくり、家族と過ごす時間を増やそうと試みました。最初は何も話すことなんてない、と決めつけていましたが気づけば、話題のつきない会話を家族四人でしていました。とても楽しく、家族と時間を共有することの温かさを感じました。
 私は、心の中にはいくつかの松明があるのではないかと思います。松明を燃やすためには、火がないといけません。火をつけるためには人が隣にいないといけません。火がつけられると最初は少し照れくさくて弱火かもしれませんが、だんだんと強い火になり口角も上がってくるのではないでしょうか。だから私も、携帯をいじらないと決めた日、家族の温かさを感じることができたのだと思います。
今、こうやってこの感話を書いている時も家族みんなでリビングにいます。家族がみんな集まることに意味があり、一緒にいることが笑顔の源になるのだと思います。もちろん友達と過ごす時間は大切です。しかし友達と仲良くするあまりに、家族と過ごす時間がけずられるのは良くありません。家族あっての私があります。家族とは私が家に帰れば誰かしらがいて、「ただいま」と言うと「おかえり」と木霊のように返事をしてくれる当たり前のようになっている存在です。しかし、この「当たり前」という言葉では片づけられない大切な存在であるということを忘れてはいけません。家族はいつも一緒にいるという印象が強いですが、実は一緒にいない時間が多かったりします。私は「笑顔」という言葉で、そのことに気づかされました。私にとって「笑顔」とは、家族をつなげる見えない糸だと思います。私は、この顔でしっかりと笑って心の中の松明を燃やし、いつまでも糸を切らずに過ごしていきたいと思います。