自分も輝き人を輝かせられるように
看護師として働き始めて、生命には人の力ではどうしようもできない「神の領域」があると思うようになりました。医療技術が向上しても人の命を創ったり、確実な死期を告知することはできません。
また、命と向き合うためには膨大な知識と経験が必要です。勉強すればするほど人体の不思議さ、神秘さを感じると同時に患者さんと関わる中で、自分の無力さ小ささを思い知らされています。
恵泉で学んだ聖書には人は神によって創られた、とあります。複雑で且つ繊細な生命を調和の内に保てるのは神様だけにしかできないのではないかと考えるようになりました。命を創り、取り上げるのは神様の采配で行われているように感じる経験を何度かしました。
恵泉での六年間は豊かな人生の基礎を作る貴重な時間でした。ありきたりな表現ですが、恵泉生で良かった、という言葉に尽きます。恵泉の卒業生らしく力強く自分の足で歩ける女性になりたいと思います。自分も輝き人を輝かせられるように今ある環境に感謝しながら歩んでいきたいと願っています。