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校長ブログ

第73回中学校入学式

2017/04/07

正門前の桜

生け垣の葉

第73回恵泉女学園中学校入学式           
讃美歌 90
聖書  ヨハネによる福音書15章16,17節

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 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。今日ここに恵泉女学園中学校第73回入学式が行われることを恵泉女学園の主イエス・キリストに感謝いたします。
 いつも入学式には葉桜になってしまう正門付近の桜の木は、今年は、花をあなたがたの入学式のためにとっていたかのようです。桜の花の下を潜(くぐ)っての初登校は、入学式にピッタリですね。私の家の近くに広い畑があります。先日雨上がりの朝に、この近くを歩いてみると、その生け垣に、真新しい明るい緑の葉が水滴に濡れて輝いていました。若葉色というのでしょうか、鮮やかな緑色です。しばらくその美しさに見とれてしまいました。このような若々しい葉のような新入生を近くお迎えすることができるんだとそのとき、大変嬉しく思いました。どうでしょうか、保護者の皆様。大きく成長したお嬢様の入場に、感無量かと思います。ご入学を心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。また、今日は多くのご来賓の方々がこの晴れの入学式にご列席くださった事に感謝申し上げます。
 1年生209名を加えて恵泉女学園中高の生徒数は、1186名になります。
 先月の春分の日にお会いしたあなた方は、小学生でした。今日、あなた方は、恵泉女学園の中学生となりました。皆さんはこれから6年間恵泉で学ぶ事になります。この入学式は、恵泉生活の出発点です。
 今日の聖書の箇所には、このように書かれています。ヨハネによる福音書 15章16節「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。
 あなたは、厳しい入学試験に、一生懸命に努力して合格を勝ち取り入学した、と思っているでしょう。でも聖書は「あなたが恵泉女学園を選んだのではない。わたしがあなたを選んだ」と言うのです。不思議ですね。神様が新入生の一人ひとりを恵泉女学園に導いたのです。この導いた方をイエス様と言います。イエス様があなたを選んだのです。担任の先生から今日一人ひとりの名前が呼ばれました。それは、イエス様が「あなたを名指しでお呼びになった」のです。
 あなたは、この世に一人しかいません。あなたを表すあなたの名前は、特別な意味を持っています。なぜなら、あなたの名前は、どのような言葉にも、置き換えできないからです。例えば、日本語の「桜の木」は、英語では”cherry tree”というのだそうです。でも、あなたの名前は外国語では、翻訳されません。創立者の河井道先生の名前「道」は、”way”や”road”ではなく、”Michi”です。それほどの独自性があなたにはあります。そのあなたを神様は恵泉にと、お選びになったのです。
 では、なぜあなたをお選びになったのでしょうか。あなたが頭が良いから選んだのでしょうか。そうではありません。あなたの行いが良いから選んだのでしょうか。そうでもありません。あなたが可愛いから選んだのでしょうか。多少それはあるかもしれませんが、決してそれだけではありません。
 聖書に「あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るように」とあります。あなたは、出て行って実を結び、その実を残す事ができる人だからです。あなたにしかできない神様からの使命をあなたが果たすことができるから、選ばれたのです。イエス様の目に叶ったという方がいいのかな。見初められたのですね。
 6年間かけて、あなた方はそのような神様のことをもっと詳しく知って、神様の恵みを受けて、守られ、支えられて、大きく成長します。そして、この学園を卒業していきます。将来、立派な実を結び、その実を残す仕事ができる、そのような人となって、巣立っていきます。
 だから、学ぶことが大切なのです。神様から、出て行き実をならせなさい、と言われたときにその大切な御用をなすためには、社会で通用する力がないと申し訳ありませんね。そのために勉強するのです。
 中学生になったら、自分から学ぶ力を身につける努力をしてください。学ぶ力は、後からは付けることの難しい能力です。心配ですか?心配はいりません。願うものは何でも神様から与えられるからです。16節後半に「また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられる」と書いてある通りです。
 そして、もう一つとても大切なことは、あなたが出て行って実を結ぶところはどこかということです。後ほど校歌を歌いますが、その1節にこのような歌詞があります。「友なき人の友となりつつ 沙漠に花を咲かしめなんと」あなたは友のいない人のところに行きなさい、ということです。貧しさのなかにいる人、差別のなかにいる人、孤独な人、そのような人のところに行きなさい、ということです。そのような自分とは異なる人がいることを知って、その人を受け入れ、友とする深い心が必要です。
 2節には、「諸族をとざすやみをやぶりて 平和の道をひらきてすすまん」とあります。様々な民族、国々との親しい交わりを妨げる暗闇を、あなたは打ち破り、平和をつくる働きの場所に行きなさい、と言うことです。異なった価値観や異なった文化を受け入れ理解する広い心が必要です。深い心と広い心です。この心こそ、若いうちから育てねばなりません。創立者の河井道先生は「それなら、若い人たちから、それも、少女たちから始めることである。」と恵泉女学園をお創りになりました。あなたが行って実を結ぶところは、そのような場所なのです。
17節「互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である。」とあります。どういうことでしょうか。
 式次第の下に、4月の諳誦聖句が書かれています。ルカによる福音書6章31節です。「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」という聖書の言葉です。これもイエス様が語られた言葉です。「自分が他人にしてもらいたいと思うような行為をまず自分から進んでしなさい。」というこれも命令です。あなたが出来る「互いに愛し合う」具体的な行動です。

 今月の諳誦聖句「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」どうぞクラスで学年で、あなたが行うことが求められていることです。できると良いですね。
 一人ひとりが、神様と自分、そして友達を大切にして、新しい学校生活を送っていきましょう。そのとき、神様から愛され生かされている名前を持った「私」が、ここ恵泉にいることがわかってきます。