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恵泉ダイアリー

歌津応援プロジェクト

2017/04/06

やわらかな春の日差しに恵まれ、3月28日から30日の3日間、宮城県南三陸町歌津寄木地区を訪ねました。参加者は4年生から6年生の生徒33名と、6名の教師。生徒の中にはリピーターも多く、寄木地区の方々との再会を心待ちにしていました。初日は大川小学校を見学した後、寄木地区の集会所へ。そこで迎えてくださったのは、懐かしい地元の方々の笑顔と、模造紙に書かれたメッセージでした。「恵泉のみんな〜おかえり〜!初めての人、来てくれてありがとう!孫が帰ってくるのまってたよ。」その言葉は、6年という長い月日をかけて培われてきた私達の絆の強さを信じさせてくれるものとなりました。

同時に、6年という月日を改めて突きつけられたのは、2日目に訪れた気仙沼のリアス・アーク美術館でした。今回このプロジェクトで初めて訪れた場所で、館長の山内宏泰さんは私たちに次のようなメッセージを伝えてくださいました。「言葉=表現であると思っています。この震災を通して、言葉を見直すという作業をしてきました。例えば、『がれき』という言葉。本来『がれき』というのは、役にたたず価値のないものという意味もあります。私たちから見れば『瓦礫』でも、持ち主にとっては、それは『記憶』です。ですから、私たちはそれらを被災物と呼ぶことにしたのです。」山内さんご自身被災なさり、その経験をどのように風化させずに伝え続けられるか考えてこられました。事実をもとに、いかに人の心の真髄に迫ることができるか。展示には見る人の心を捉えるメッセージがたくさん散りばめられており、生徒たちは熱心にその言葉を書き取り、自分のものにしようとしていました。そしてその晩の分かち合いの時間では、卒業生も交えて真剣に語り合いました。言葉によって人はあたためられもするし、傷つきもする。その両面を学んだような気がしました。

全日にわたって行っためかぶ削ぎやわかめの収穫のお手伝い、そこで私達は新たな出会いと、気づきと、寂しい別れと、再会を待つ喜びを知りました。それを教えてくださった、このプロジェクトに関わる全ての皆様に心から感謝いたします。